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[皇后杯]昨年は澤、今年は甲斐のために…INAC神戸団結連覇「みんなに感謝」

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皇后杯決勝を最後に現役を引退するDF甲斐潤子(右)

[12.25 皇后杯決勝 新潟L0-0(PK4-5)I神戸 フクアリ]

 昨年は元日本女子代表の澤穂希さんの現役ラストマッチを飾ろうと団結したINAC神戸レオネッサだが、今年は現役引退を表明しているDF甲斐潤子(32)のためにとまとまりを見せ、見事な連覇を達成した。

 甲斐は2009年に休部したTASAKIペルーレFCから加入。強力メンバーを補強して強化を進めたチームを、DFリーダーとして支えた。昨年9月には一般男性との入籍を発表。そして今月9日には今季限りでの現役引退を表明していた。

 今季のリーグ戦は10試合の出場にとどまるなど、力を発揮できていなかったが、引退発表後の皇后杯準々決勝以降は3試合フル出場。3試合とも延長120分を戦い抜いて、勝利に貢献した。

 引退表明をしてからは、チームメイトの思いを感じながらプレーしていたという。「(引退を発表することで)不安な部分もあったが、伝わるものは伝わるんだなと思った。後輩たちが頼もしく思いました」。

 最後にPKを蹴って自ら花道を飾る。その選択肢はなかったのかの問いには「全くなかったですね!」と即答した甲斐だが、「120分やり切った。それが勝利に繋がったのかなと思います。みんなに感謝です」と充実の表情を浮かべながら現役ラストゲームを振り返っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第38回皇后杯特設ページ

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