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[全日本ユース(U-15)選手権]横浜FM追浜はリベンジならず涙…2発の井出らユース昇格組が思い引き継ぐ

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打倒・清水JYにあと一歩届かなかった横浜F・マリノスジュニアユース追浜

[12.26 全日本ユース選手権準決勝 清水JY3-3(PK5-4)横浜FM追浜]

 2ゴール1アシストに手ごたえを感じながらも、PK戦に競り負けたことで、試合後しばらく経ってからもFW井出真太郎の目からは涙が止まることはなかった。

 横浜F・マリノスジュニアユース追浜は今年の夏のクラブユース選手権のラウンド16でも清水エスパルスジュニアユースと対戦するも、0-3で完敗を喫していた。夏以降は打倒・清水JYを掲げて、練習に励んできた。

 そして念願かなって巡ってきたリベンジチャンス。常に先行される厳しい展開も、粘り強い姿勢を貫き、PK戦まで持ち込んだ。PK戦ではGK加藤陽向の奮闘もあり、サドンデスまで粘ったが、勝利にはあと一歩届かなかった。

 夏は手も足も出なかったと振り返るほどの完敗から見せた意地。敵将の岩下潤監督も「相手のサイドのスピードが素晴らしかった」と振り返るほど、春夏王者を焦らすこともできた。

 ただイレブンは一定の手ごたえを感じながらも勝利に届かなかった現実を受け入れなければいけない。「もっとパスとか正確にできるところがあったので、これから先、そういうところをしっかりしていけば、優勝とか目指せるチームになると思います」。この日のスタメンからユースに昇格するのは井出を含む5人(GK加藤陽向、DF池田航、FW松田詠太郎、FWブラウンノア賢信)。選ばれし精鋭たちが、次のステージで打倒清水を成し遂げる。

(取材・文 児玉幸洋)

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