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[全日本ユース(U-15)選手権]札幌U-15大和蓮がハットトリック大爆発!清水相手の“秘密兵器”に

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ハットトリックの活躍を見せた北海道コンサドーレ札幌U-15のFW大和蓮

[12.26 全日本ユース選手権準決勝 湘南U-15平塚0-6札幌U-15]

 準々決勝のベンチスタートの悔しさをぶつけた。23日の準決勝・サガン鳥栖U-15戦で北海道コンサドーレ札幌U-15のFW大和蓮はベンチからのスタートを余儀なくされた。戦術的な理由と理解していたが、1、2回戦の不発が悔しさを倍増させていた。

 迎えた先発復帰の日。燃えないはずがなかった。前半38分にスルーパスで抜け出すと、相手GKもかわしてゴールに流し込む。2点リードで折り返した後半3分にMF坂下桂悟のシュートのポスト跳ね返りを押し込み加点すると、同6分にはヘディングで「中学に入ってからは初めて」と話すハットトリックを完成させた。

 FW陣としての責任も感じていたという。これまでの勝ち上がりでFWが挙げた得点は2回戦でFW小山田凌が決めた1点のみ。森川拓巳監督もFW陣に奮起を促していた。するとこの日は大和が3得点で、小山田が2得点。大和は「FW陣がしっかりしなきゃなと思っていた」と充実の表情を浮かべた。

 先制の場面であったような裏に抜けるプレーが得意と話す大和だが、細かいテクニックにも自信を持っている。札幌U-15に入団する前、小学校の時にプレーした恵み野サッカースポーツ少年団で、フットサルの北海道大会を優勝。全国大会であるバーモント杯に出場しており、フットサル仕込みのプレーで相手を翻弄することもできる。

 ただしサッカーで全国大会に出場したいという思いで札幌U-15に入団。そして全国の頂点まであと一歩のところまで来た。決勝は今春のJFAプレミア杯の準決勝で0-4と大敗を喫している清水エスパルスジュニアユースが相手だが、当時大和はJFAエリートプログラムの合宿に参加していたため、その試合には出場しなかった。清水相手の秘密兵器というわけだ。

 当然、優勝のためには大和の再爆発が必要になる。中学2年生FWは、「優勝してカップが掲げられるようにしたい。そのために自分の特長を出せたらいい」と自らの役割を十分に理解している。

(取材・文 児玉幸洋)

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