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中3で188cm…GK歴も浅い“久保世代”の注目GK高山汐生「早くプロになりたい」

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身長188cmの注目GK高山汐生は「早くプロになりたい」と話した

[12.26 全日本ユース選手権準決勝 湘南U-15平塚0-6札幌U-15]

 全国3位。その成績を決して恥じることはない。ただクラブの歴史、湘南ベルマーレU-15平塚が2001年に残していた3位という成績を塗り替えることが出来なかった悔しさが、涙となって頬を伝った。

 夏場以降は公式戦の負けなしを20近くに伸ばす快進撃をみせていた湘南U-15平塚だが、最後の最後に大敗。「あまりまとまりがない学年」と言われていたという今季のチームを主将として牽引したGK高山汐生は、「自分たちらしいというか、課題を存分に出してしまったな」と項垂れた。

 FW久保建英(FC東京U-18)の登場で注目される現在の中学3年生年代だが、高山も存在がクローズアップされる逸材だ。身長188cmの長身は、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が求める190cm以上のGKに15歳にして到達する勢い。「中学生から始めた」というGK歴も伸びしろを十分に感じさせる。プロレスラーの高山善廣さんの甥でもある。

 昨年12月にはU-15日本代表“00ジャパン”候補合宿に久保とともに飛び級で招集され、FW宮代大聖ら同世代のトップレベルの選手たちと一緒にプレー。「建英と一緒にキャンプになって、我が強いというか、こういうやつが上に行くんだと思った」と大いに刺激を受けた。

 今年4月にはU-15代表の一員として欧州遠征も経験。U-15ロシア代表との試合では、PK戦でシュートをストップする活躍も見せた。最近もU-16日本代表候補合宿に招集されるなど、周囲の評価を高めている。

 来年インドで開催されるU-17W杯についても「目標にしている」と出場を視野に入れている。同世代にはGK谷晃生(G大阪ユース)ら有力GKがいることから「今のままじゃ出れない」と更なる成長が必要なことは分かっているが、「(U-17W杯出場を)目指していくことが自分にとってもプラスになると思う。出たいということではなく、そこを目指すという強い気持ちを持って、本気でやっていきたい」と意欲的だ。

 憧れをユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンや、アトレティコ・マドリーのスロベニア代表GKヤン・オブラクだと話す15歳。夢については、「出来るだけ早くプロになりたい。アカデミーからGKはあまり上がっていないので、しっかり成長して、湘南で活躍したいなと思います」と語った。

(取材・文 児玉幸洋)

一部誤った表記がありました。お詫びして訂正いたします。

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