昨年度の全国高校サッカー選手権で17年ぶりの優勝を果たした東福岡高が今冬、2連覇に挑戦する。MF福田湧矢は注目の2年生アタッカー。昨年度は福岡県選抜の10番を背負って出場した国体でも全国制覇を果たし、総体、選手権でも優勝メンバーとなった。ブレイク間近のMFが主軸のひとりとして臨む選手権への意気込みを語った。

―選手権全国大会が近づいて来ている
「去年、あんな悔しい思いしたので、今年こそはという気持ちでいます」

―1年生で優勝を経験することができたが?
「去年は2試合出してもらって、でも何もできず、不甲斐ない結果に終わったので個人としては悔しい大会だった。でも、あの悔しさがあったから頑張ろうと思えたし、良い意味でも、悪い意味でも課題の残る大会だったなと思います」

―去年は楽しかったというよりも、悔しさの方が大きい　
「優勝できたことは嬉しかったんですけど、個人としては悔しいという方が大きいです」

―まずは全国出場を決めて、どのような感想?
「全国大会に出るというのは通過点であって、小さな目標なんですけど、大きな目標は全国2連覇っていうところを掲げているので、それを達成できるように頑張っていきたい」

―決勝は6-0。強さを感じる内容だったが
「サイドからの攻撃だったりの質が夏に比べて上がったなと思います。パスミスも少なくなってきたし、攻守の切り替えという部分でも速くなってきているので、それは練習の成果が出ている。そこは強みだと思っています」

―選手権を勝ち上がる難しさをどう感じている?　去年はピッチでも、ベンチからもそれを感じていると思うが
「3回戦くらいがキツいかなと。でも今年はシードなんでちょっとは楽になるかなと思います。まずは初戦が大事」

―今の自分ならどういうところで貢献できると感じている?
「サイドの突破だったりシュート決めるところだったりで貢献できるかな」

―決勝の5点目は志波先生も立ち上がって拍手していた
「あれは準決勝とかずっと外していたのでやっと決めたなと。準決勝も酷かったですし。少し感覚が良くなってきた」

―1年間の成長。どういうところを見てほしい?
「ドリブルだったり、パスだったりを見て欲しい。一番はドリブルを見て欲しいですね。取られない所を」

―中央でのプレーを得意としていると思うけれど、サイドでプレーする時とは上手く切り替えられている?
「サイドと中入った時とでは切り替えています。去年があったからこその今年だと思うので成長できていると思う」

―今年、先輩3人がJへ行くのは刺激になっているのでは?
「間近で3人もプロに行くので、この人たちを越えてやろうと思っています」

―藤川や小田は去年の選手権で注目度を高めた。福田君自身はどういう大会にしたい?
「チームとして結果が出たら個人としても自ずと結果も出てくると思う。まずはチームのためにやっていったら、個人も結果が出てくると思うので、まずはチームのためにしっかりと戦いたいです。守備のところだったり、走り切るところだったり、そういうところでチームに貢献したいなと思っています」

―プロになるためには2年目の選手権が大事と言われるけれど、それは頭の中にある?
「あるんですけど、ヒガシが勝つためにやっていきたいです」

―将来的にはどういう選手に
「サイドするんだったら取られないドリブルでゴールを決められる選手に。中をするんだったらシンプルなプレー、相手をいなすようなプレーをしたいです」

―目標とする選手はいる?
「コウチーニョ選手が好きです」

―選手権の目標は
「全国獲ります。個人としては高校選抜に入れるように頑張ります」

―来年は10番候補
「来年は厳しい。最弱、最弱って言われているんです。本当に弱いと言われ続けています。1年生に入ったときからずっと言われています。ですから、(下級生)みんなで自信をつけて来年も頑張っていきたい」

(取材・文　吉田太郎)

---

▼関連リンク
【特設】高校選手権2016