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“黄金世代”清水JY、山崎稜介が大会得点王「チーム全員に感謝」

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FW山崎稜介が大会5得点で得点王を獲得した

[12.28 全日本ユース選手権決勝 清水JY3-1札幌U-15]

 狙い通りの得点王獲得だ。清水エスパルスジュニアユースが逆転に成功して迎えた前半17分、左サイドから中央にドリブル突破をみせたFW山崎稜介は、ゴール中央付近で右足を振り抜く。グラウンダーのシュートは見事にゴール右隅を捕らえた。

 準々決勝までに3試合連続ゴールで3得点。ただ準決勝では得点を奪えなかったが、決勝ではしっかり役割をこなした。大会得点王の獲得は初だという山崎は「チーム一つひとつの積み重ねの結果。チーム全員に感謝したい」と笑顔で話した。

 ライバルの存在が刺激になっている。2トップを組むFW青島太一は夏のクラブユース選手権では大会最優秀選手賞を獲得。今季は常に一歩先を行っていた。「太一に点の数では負けたくなかった。そこは練習試合でもこだわってやってきました」。中学最後を飾る大会で意地を見せた。

 ただ今季はU-15日本代表に初めて招集されるなど、個人としても飛躍の1年になった。「自分の気持ちとかすごく変わった。(代表から)帰ってすぐにJFAプレミア杯で優勝出来たというのは、チームに刺激を与えられたのは良かったと思う」と手ごたえも感じている。

 清水JYはスタメンの3年生10人すべてがユースに昇格する。「自分はまだまだ上手いわけではない。泥臭いゴールを決めることだとかが長所だと思っている。そういうところでゴールを決めていきたい」。“黄金世代”の点取り屋は、上のカテゴリーでもゴール量産を目指す。 

(取材・文 児玉幸洋)

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