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[横山杯]慶應義塾と桐光学園の“神奈川対決”はスコアレス…互いに課題残るゲームに

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慶應義塾と桐光学園の“神奈川対決”はスコアレスドローに終わった

[12.28 横山杯1st(トップ)決勝リーグ第2グループ第1節 慶應義塾高0-0桐光学園高 ジャーニィー土合グラウンドB面(人工芝)]

 来年度の躍進を狙う強豪校たちが 「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第17回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Divisionは28日午前、決勝リーグ第1節を行った。第2グループの慶應義塾高桐光学園高の神奈川対決は0-0で引き分けに終わった。

 4バックで試合に臨んだ慶應義塾は、「桐光さんが前から来なかったので、3枚にして高い位置でボールを運ぼう」と大方貴裕監督が前半13分あたりでシステムを変更。さらに同18分には足もとの技術が高いMF長谷川友己を3バックの真ん中に入れた。早々に手を打ち、ハーフタイムには選手同士で話し合い、「もっと前でボールを奪え」と大方監督が送り出した後半は前線からの守備が機能。後半28分にカウンターからチャンスを作ったが、MF山田維新のパスを受けたFW宮本大地のシュートは相手DFのブロックに阻まれた。

「守備はもちろん、前から自分たちで制限かけて、コンパクトな状態にしてボールを奪うという場面がもう少しできれば良かった。押し込まれる時間が多かったので、高い位置で相手にプレーできるようにしたいですね」。ハーフタイムだけでなく、試合後も選手たちが積極的にコミュニケーションを取っている姿が印象的だった慶應義塾。残りの試合で持ち味の守備に磨きをかけてFINAL GAME(決勝戦)進出を目指す。

 対する桐光学園は、相手のシステム変更に石橋清一コーチが「守るときには、両サイドが下がって5バックみたいな形でした。僕らとしては、今回の横山杯でクロスからの攻撃を意識してやっていこうと言っていたので、スペースがなくてそこで困っていた感じですね」と語り、苦笑い。それでも、中盤のMF岡孝樹やMF渡辺陽介を中心にパスやドリブルで崩そうと奮闘し、前半終了間際にゴール前での混戦からFW近藤央が決定的なシュートを放つなどチャンスは作っていた。

 しかし、前半に得点を挙げられずにいると、後半は慶應義塾に押し込まれる時間が続き、最後まで1点が遠かった。「点がなかなか取れないのがこのチームの課題」。そう語る石橋コーチは、「もう少しボールを動かして、ディフェンスの陣形を変えるようなドリブルとパスをうまく使い分けて、フィニッシュまで行きたかったが、そこまでは風もあってやりづらかったのか、できなかったですね」。桐光学園にとっても、多くの課題が残った一戦となったが、この経験をいかして来年への飛躍につなげたい。

(取材・文 清水祐一)
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