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「人間としても、プレイヤーとしても成長させてもらった」廣末、青森山田の守護神として臨む最後の選手権

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高円宮杯チャンピオンシップではMVPに輝いた青森山田高のGK廣末陸

 今大会ナンバーワンGKとして注目を集めるのが、青森山田高のGK廣末陸(3年)だ。今年7月にはいち早く来季のFC東京への入団が内定。10月のAFC U-19選手権ではU-19日本代表の一員としてアジア制覇を達成した。

 また、今月17日に行われた高校世代日本一を決める高円宮杯チャンピオンシップでは、スコアレスのまま迎えたPK戦で広島ユースの1人目のシュートをストップすると、森山田の4人目として自らがキッカーを務め、日本一を決めるPKを成功。ついに日本一に輝いた。

「優勝です」。選手権開幕戦を直前に控え、青森山田の守護神は迷うことなく目指すものを答えた。「とにかく無失点でおさえることを第一に考えて、チームとしても、個人としても結果を残せるようにがんばりたいと思います」。 

 中学年代はFC東京U-15深川でプレー、U-18チームへの昇格はかなわなかった廣末は、高体連の名門校を選んだ。「人間としても、プレイヤーとしても成長させてもらった」と青森山田での日々を振り返り「なかなか優勝にあと一歩手が届かなくて。優勝できるようにいままでやってきたつもりなので、最後にいい結果を残したいと思います」と決意を強めた。

 卒業後には新しいサッカー人生が待っている。「愛着があった」というFC東京へ。5月にはU-20W杯が開幕する。「選ばれるかどうかわからないですけど、選ばれたら、最終予選ではなかなかスタメンで出ることができなかったので、試合に出ることをしっかり考えてやっていきたい」と世界へ思いを馳せた。

 それでも、「結果を残すことを第一に考える」と青森山田にとっても初めてとなる選手権で優勝を目指すことを強調した。

(取材・文 奥山典幸)

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