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遠かった1点…市船のG大阪内定MF高宇洋「1年間の課題が最後に出た」

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市立船橋のMF高宇洋は後半9分の決定機を生かせなかった

[1.2 全国高校選手権2回戦 市立船橋高0-0(PK3-5)前橋育英高 フクアリ]

 1点を取り切れなかった。市立船橋高(千葉)は前橋育英の牙城を崩せず、0-0で80分間を終えると、PK3-5で敗戦。チームの司令塔である10番のMF高宇洋(3年=G大阪内定)は「守備はゼロに抑えて終わることができたけど、点が取れないというこの1年間の課題が最後に出たのかなと思う」と唇をかんだ。

 前橋育英のハイプレスに苦しんだ前半から一転、後半は市船が主導権を握った。足の止まり始めた前育に対し、DF真瀬拓海(3年)、DF杉山弾斗(2年)の両サイドバックが高い位置を取ってサイドから押し込む。しかし、ゴール前を固める相手守備陣をこじ開けられず、高自身、後半9分にあったGKと1対1の絶好機を生かせなかった。

 攻め手を増やしたかったラスト10分の戦い方について朝岡隆蔵監督は「交代カード、戦術的なオプションで難しさを感じた。0-0もあると思ってPKの練習をしてきたが……」と、攻撃面で“次の一手”を持てなかったことを認めた。

 夏の全国高校総体は決勝で流通経済大柏との千葉県勢対決を制し、3年ぶり9回目の優勝を果たした。高、DF杉岡大暉主将(3年=湘南内定)、DF原輝綺(3年=新潟内定)というプロ内定3選手を擁し、同校初の夏冬連覇を目指したが、その夢は儚く消えた。高は「(攻撃の課題は)ずっと言われてきたこと。練習の一つのシュート、一つの練習試合にこだわる姿勢をチーム全体としてもっと持つべきだった」と悔しそうに首を振った。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

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