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再び攻撃陣が爆発!5選手で5発の滝川二、6年ぶりにベスト8進出!

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立ち上がりの得点は今大会での滝川二高の十八番だ

[1.3 全国高校選手権3回戦 佐賀東高0-5滝川二高 フクアリ]

 第95回全国高校選手権3回戦では佐賀東高(佐賀)と滝川二高(兵庫)が対戦した。試合はワンサイドゲームの様相を呈し、2回戦の6ゴールに続く大量得点を挙げた滝川二が、守っては佐賀東高の攻撃を完封。3試合連続となるクリーンシートを達成し、選手権を制した第89回以来となる準々決勝進出を果たした。

 1、2回戦でも開始9分以内に先制点を奪っている滝川二が、またしても電光石火の先制パンチを浴びせた。開始2分、MF神宮浩気(3年)が右サイドのスペースに送ったボールに、今大会初出場のMF辻本竜(2年)が走り込み、左足で鋭いクロスを入れる。FW山田裕也(3年)が鮮やかなボレーシュートでネットを揺らした。「圧力をかけてくるところで、早々に失点してしまった」と佐賀東の蒲原晶昭監督は早すぎる失点を悔いた。

 先手をとった滝川二は、神宮のパスを受けた辻本が矢のようなミドルシュートを突き刺し、前半19分で2点のリードを奪う。

「ポイントだった」と松岡徹監督が振り返った3点目が入ったのは、後半13分。神宮のクロスをFW溝田大輝(3年)がDFを背負いながらもトラップで処理すると、左足で振り抜き追加点。

 さらに、ドリブルで佐賀東守備陣を切り裂いたMF持井響太(3年)のラストパスから、「もしかしたらラッキーボーイになる逸材かもしれない」と指揮官が期待するFW中森翼(1年)が4点目。

 最後は、ここまで3試合無得点だったエースの持出にゴールが生まれて、ゴールショーを締めくくった。「ほしかった」。背番号10が渇望していた得点だった。

 ここまでの3試合で奪った得点は「13」に。10選手がゴールを奪っており、連戦の中で選手をうまく入れ替えつつ勝ち進んでいる。「ずっと練習試合で勝てなくて、キャプテンの今井(悠樹)を中心にみんなでやろうというのが、そのような得点につながった」と指揮官はチームワークを強調する。

 準々決勝で戦う前橋育英高(群馬)との力の差を認めながらも、「心を合わせてゲームをやれば、チャンスが出るかなと思っています」と松岡監督は勝機を見据えた。

(取材・文 奥山典幸)


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