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無失点CBが同僚の発熱で急きょSBに…前育DF松田陸「全然できると思った」

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ここまで全4試合にCBで出場してきたDF松田陸だが、この日は右サイドバックで先発

[1.7 全国高校選手権準決勝 前橋育英高1-0佐野日大高 埼玉]

 突然のポジション変更にも動じなかった。センターバックとして準々決勝までの4試合にフル出場し、4試合連続無失点に貢献してきた前橋育英高(群馬)のDF松田陸(2年)が右サイドバックでフル出場し、1-0の完封勝利に貢献した。

 ここまで全4試合に先発してきた右サイドバックのDF後藤田亘輝(2年)が体調不良で発熱し、急きょ欠場。「(右サイドバックでの先発は)朝のミーティングで言われた」という松田だが、「サイドバックはこれまでにも何回かやっていたし、全然できると思った」と慌てることはなかった。

「サイドバックでの出場だったけど、球際や競り合いはいつもどおりやろうと思っていた。相手がカウンターで来るのは分かっていたし、バランスを意識した」。何度かオーバーラップからクロスを上げるシーンもあったが、リスクマネジメントを徹底。被シュート2本の完封劇で、5戦連続無失点を達成した。

 無失点優勝も懸かる決勝では青森山田(青森)と対戦する。「次は本当の強豪だけど、DFラインが最後まで体を張れば、無失点で守れると思うし、無失点でいければ負けることはないので、そこは意識したい」。青森山田とは夏の和倉ユース大会で対戦し、「0-0からのPK戦で勝った」と、無失点に抑えた“前例”も自信を後押ししている。99年度の市立船橋以来となる無失点Vへ、2年生DFの視線の先には日本一しかない。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)

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