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下級生に“ありがとう”…前育GK月田が「あいつらのおかげでここまで来れた」

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最後方からチームを鼓舞し続けた前橋育英高(群馬)GK月田啓(3年)

[1.9 全国高校選手権決勝 青森山田高5-0前橋育英高 埼玉]

 最終ラインには2年生4人が並ぶ。そして、前橋育英高(群馬)のゴールマウスを託されるのが3年生のGK月田啓(3年)だった。決勝までの5試合すべてで完封勝利を収めてきたチームだったが、決勝で青森山田に今大会初失点を喫すると、5点を奪われて0-5の完封負けを喫した。

 月田の高校サッカーは幕を閉じることになったが、充実した3年間を過ごせたと振り返る。「前橋育英に来て、サッカーができる環境がとても良かったし、素晴らしいスタッフ、監督に恵まれて、全国から集まったレベルの高い仲間たちとサッカーができて、本当に幸せだった」と語ると、ともにゴールを守ってきた下級生への感謝を示した。

「あいつらが体を張ったシュートブロックをしてくれたおかげで、自分までくるシュートも少なかった。あいつらのおかげでここまで来れたと思う。1、2年生は来年も再来年もあるので、この敗戦をバネに頑張ってほしい」

 選手権を経験したことで「自分自身も成長できたし、とてもいい経験になった」と話した男は、「今回は全国制覇を成し遂げられなかったので、大学に行ってもっともっと成長してインカレで優勝したい」と進学する日本体育大学で日本一を目指す。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)

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