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岐阜加入のDF甲斐&DF大本、水戸入りMF外山、阪南大のJ2加入3選手が合同記者会見

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阪南大からJの舞台に進む3選手がガッツポーズ。左からDF大本祐槻(岐阜加入)、MF外山凌(水戸加入)、DF甲斐健太郎(岐阜加入)

 阪南大からJ2に進む3選手の合同記者会見が11日、大阪府松原市の同大学で行われた。新シーズンからDF甲斐健太郎、DF大本祐槻FC岐阜、MF外山凌水戸ホーリーホックでプレーする。

「凄い良くなるか、ダメになるかの学年。とにかく大変だった」。これまで多くのJリーガーを輩出してきた須佐徹太郎監督が口にする程、個性派が集まった昨シーズンのチームから、3人のJリーガーが生まれた。会見には獲得に動いた両チームのスカウトも参加。水戸の強化部長を務める西村卓朗氏は「頼もしい戦力が加わった。夏に練習参加した際には、トレーニングマッチで結果を出したし、チームの中でもスピードとドリブルは違いを見せており、可能性を感じた。個人として魅力を感じたのは動き出しの速さとドリブルの間合い。プロで通用する武器は持っている。面談で『日本代表になりたい』と強い志を口にしたことも僕は気に入りました」と外山を評価した。

 指揮を執る西ヶ谷隆之監督とは、中学時代に所属した東京Vジュニアユースで監督と選手という間柄だったことも入団の決め手となった。MF中島翔哉(FC東京)、MF前田直輝(横浜FM)ら当時のチームメイトの多くが一足早くプロの世界へと進んでいるため、負けられないという気持ちも強く、「結果が何より大事だと思っている。一年目から試合に出て、得点やアシストを記録して、チームに貢献したい。応援よろしくお願いします」と口にした。

 岐阜の統括部長を務める高本詞史氏は、甲斐と大本を大学3年生の頃から評価し、早くから練習に呼んでいたという。その後も、定期的に試合をチェックし、成長が見られたため、契約に至った。今年、10周年を迎える岐阜を盛り上げる存在として、期待されており、高本氏は「ストロングポイントはたくさんあるけど、成長段階。22歳なのでまだまだ課題はたくさんあるけど、克服しながら阪南大で身につけた力を発揮し、FC岐阜の力になって欲しい」と話した。

 須佐監督が「能力的にはかなり高い。ただ、お父さんも言っていたのですが、“宇宙人”というか何を考えているか分からないところがある」と評する甲斐の持ち味は打点の高いヘディングと正確な展開力。「今年の目標は開幕スタメンですが、まずは課題を克服し、一歩一歩成長していきたい」と謙虚さを見せつつも、「対戦したいチームや憧れの選手はいません。全チーム全選手に勝ちたい」と自信を伺わせるコメントも残している。

 大本は「短い距離も長い距離も両方速い。能力的には球技選手として理想的なベースを持っている」(須佐監督)攻撃的なSBで、左右両サイドでプレー可能。「プロというスタートラインに立てたことを嬉しく思っています。今までよりもプロは厳しい世界だと思っているので、より一層努力して、FC岐阜の勝利に貢献できるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 会見では、外山が「凄く仲が良い学年。最高の仲間。プロになれなかった選手の分まで頑張ろうという気持ちにさせてくれる良い仲間と出会えたのが阪南に来て良かったところ」と口にする関係性が見える場面も。「阪南では色々やらかしたか分からないけど、同期のみんなが見捨てずに助けてくれた。本当に感謝している」と振り返る甲斐に対し、大本が「甲斐はサッカーでは非常に頼りになる選手だったけど、私生活ではだらけていた。今後も同じチームになるけど、(朝は)起こしません。自分で成長して欲しい」と笑顔で返すなど、終始和やかな雰囲気で会見を終えた。

(取材・文 森田将義)
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