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CS決勝の“再現”となるゼロックス杯…鹿島DF伊東「あらゆるタイトルを」浦和DF遠藤「借りを返すチャンス」

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富士ゼロックススーパー杯の開催発表記者会見に出席したDF伊東幸敏(鹿島)とDF遠藤航(浦和)

 2月18日に日産スタジアムで開催される富士ゼロックススーパー杯の開催発表記者会見が13日、JFAハウスで行われた。新シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックススーパー杯では、昨季のJリーグと天皇杯を制した鹿島アントラーズとJ1リーグ2位の浦和レッズが激突。会見には両チームを代表して鹿島のDF伊東幸敏、浦和のDF遠藤航が出席した。

 チャンピオンシップ決勝の“再現”となる因縁の対決だ。昨季のJリーグチャンピオンシップ決勝では、第1ステージ優勝および年間勝ち点3位の鹿島と、年間勝ち点1位および第2ステージ優勝の浦和が対戦。2試合合計2-2ながら、アウェーゴール数で上回った鹿島が7年ぶり8度目のリーグ制覇を成し遂げた。

 返り討ちか、リベンジか。7年ぶり6回目のゼロックス杯制覇を目指す鹿島は昨年12月のクラブW杯でアジア勢初の決勝進出を果たし、レアル・マドリー相手の決勝ではMF柴崎岳の鮮烈な2ゴールで欧州王者を追い詰めた。惜しくも準優勝に終わったが、続く天皇杯も制し、シーズン2冠。国内3大大会で19個目のタイトルを獲得し、今季は20冠目が懸かるシーズンになる。「この大会は僕たちが勝たなければならない」。そう意気込む伊東は「今年はあらゆるタイトルをすべて取りにいきたい。シーズンの明暗を分ける大事な試合になるので、全身全霊、全力で勝ちにいきたい」と、シーズンに弾みを付ける優勝を狙う。

 一方、年間勝ち点では鹿島に15差を付けていながらチャンピオンシップ決勝で敗れ、10年ぶりのリーグ制覇を逃した浦和は雪辱に燃えている。遠藤は「チャンピオンシップで悔しい思いをさせられた鹿島に、いきなり借りを返すチャンスが訪れた」と気合十分。11年ぶり2回目の優勝を目指し、「いい準備をして、チャレンジャー精神で勝利をおさめられるように頑張りたい」とリベンジを誓った。

 MF矢島慎也(←岡山)、MF長澤和輝(←千葉)らが期限付き移籍から復帰し、FWラファエル・シルバ(←新潟)、MF菊池大介(←湘南)、FWオナイウ阿道(←千葉)らを獲得した浦和。遠藤は「特に前線の選手の枚数が増えて、選手層はより厚くなった。競争心を持ちながらいい準備をしていけば、いい結果が出せる」と、明日14日のチーム始動が待ち遠しい様子だった。

 浦和について「個々の能力がトップレベルで、選手層の厚さも日本で一番」と警戒する伊東だが、鹿島もFWペドロ・ジュニオール(←神戸)、MFレオ・シルバ(←新潟)ら大型補強に成功。王者は万全の態勢で連覇に向けて走り出している。「補強した選手、新人選手、だれがいつ出ても鹿島のサッカーは変わらない。全員が一つになって、一体感を持って戦いたい」。シーズンの幕開けにふさわしい熱戦が早くも繰り広げられることになりそうだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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