beacon

俊輔は「僕と同じシャイボーイ」…背番号10に期待を寄せる名波監督

このエントリーをはてなブックマークに追加

集合写真に収まるジュビロ磐田名波浩監督と中村俊輔

 日本代表で同じピッチに立ち、チームに多くの歓喜をもたらしてきた名波浩監督とMF中村俊輔。今度は、ジュビロ磐田で指揮官と司令塔としてチームを高みへと導こうとしている。

 13日に行われた新体制発表記者会見に出席した名波監督は、中村の移籍に対して率直な感想を求められると、「そりゃ、うれしいですよ」と白い歯を見せた。昨季までもサポーターからの期待は十分に感じていたが、昨年末に中村の移籍の可能性が報じられると、「ショッピングモールなどで『期待しています』とより言われるようになった」と期待が大きくなったことを感じたようだ。

 日本代表でチームメイトになったことのある中村の印象は、「僕もそうだけどシャイボーイなので、部屋の行き来もなかったし、ピッチ上以外ではそこまで絡んでいなかった」と笑みを見せながら話しつつも、「俊輔は年下ですが、非常に大きな尊敬の念を持っているし、サッカーに対する情熱が揺るぎない」と続けると、監督として選手を守り抜くと宣言した。

「僕の手元にいる以上は全員が息子だと思っているので、そういうつもりで接してほしい。どんな外的要因で、どんなものが降りかかってきても、それをすべて跳ね除けて守る自信がある。自分の手元にいる選手たちは大事にしたい」

 そして、磐田の背番号10を託された中村は、指揮官の印象をこう語る。「ジュビロでプレーされていたころは、サッカーをよく知っていると感じていた。代表で一番印象に残っているのは00年にアジア杯で優勝したとき。監督の指示がなくても、僕とポジションチェンジをしてくれたり、自分のプレーを出すだけでなく、周りの選手のことまで見えている印象がありました」。

 日本代表で同じ時間を共有し、互いをリスペクトする指揮官と背番号10。名波監督は「一サッカー選手として、皆が見たいという選手が我々のクラブに来てくれて、自分の手元で羽ばたいてくれるはず。それだけでも身震いがする」と中村の躍動に期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)

●2017年Jリーグ移籍情報
●2017シーズン新体制&背番号一覧

TOP