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シティ、まさかの4失点…エバートンの若手2人にとどめ刺され2017年初黒星

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[1.15 プレミアリーグ第21節 エバートン4-0マンチェスター・C]

 プレミアリーグ第21節が15日に行われた。マンチェスター・シティは敵地でエバートンと対戦し、0-4で敗れた。

 前節バーンリー戦で2-1と辛勝したシティは、6日のFA杯ウエスト・ハム戦でも5-0と快勝し、2017年を連勝でスタートした。この試合は、ウエスト・ハム戦から1人を入れ替え、GKクラウディオ・ブラーボがゴールを守った。対するエバートンは、FWロメル・ルカクらが先発に名を連ね、今冬にマンチェスター・ユナイテッドから加入したMFモルガン・シュネデルランがベンチ入りを果たした。

 試合は序盤から互いに攻守の入れ替えが早く、オープンな展開となった。エバートンは前半9分、ルカクのスルーパスでPA右に抜け出したDFシェイマス・コールマンが中央に折り返したボールを、FWケビン・ミララスが右足で流し込むもオフサイド。シティも同12分、カウンターから左サイドに抜け出したMFケビン・デ・ブライネがグラウンダーのクロスを入れ、ゴール前に走り込んだMFラヒーム・スターリングがワンタッチでGKをかわしにいったが、シュートまで持ち込むことはできなかった。

 さらにシティは相手にとって危険なスペースに、デ・ブルイネが正確な長短のパスを送り続ける。前半25分には、デ・ブルイネのフィードからPA内に飛び込んだスターリングが右足ダイレクトで合わせるもGKにキャッチされ、チャンスを逃した。すると、同34分に均衡が破れた。エバートンはMFトム・デイビスがハーフェーライン付近でボールを奪うと、そのまま前線にスルーパス。PA右で裏に抜け出したミララスが中央に折り返したボールをルカクが冷静にゴール右に流し込み、試合を動かした。

 前半はポゼッション率30%だったが、シティの反撃を耐え凌いだエバートン。後半もシティが主導権を握るかに思われたが、立ち上がりにエバートンがリードを広げた。後半2分、MFヤヤ・トゥレのボールロストからルカクのスルーパスは相手に止められたが、こぼれ球を拾ったMFロス・バークリーのラストパスに反応したミララスがPA右から右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。

 2点ビハインドのシティは、反撃に出るもラストパスの精度を欠き、エースストライカーのFWセルヒオ・アグエロもなかなかシュートまで持ち込めない。後半17分には、DFパブロ・サバレタに代えてFWケレチ・イヘアナチョを投入。前線のターゲットを増やすも、エバートンの強固な守備を崩すことができない。

 すると、劣勢だったエバートンがカウンターからとどめの一撃を浴びせる。後半34分、自陣からデイビスがヒールで華麗に相手をかわしながら右サイドをドリブルで攻め上がる。中央のバークリーにボールを預けて、PA右でリターンを受けたデイビスが、飛び出したGKブラーボの頭上を突くシュートを決め、3-0。ユース育ちで18歳MFのトップチーム初ゴールにスタジアムが沸いた。

 シティはポゼッション率71%、シュートは13本と数字上ではエバートンを圧倒していたが、最後までエバートンから得点を奪うことができず、後半アディショナル4分には19歳FWアデモラ・ルックマンにダメを押され、0-4で試合終了。今季最多タイの4失点で2017年初黒星を喫したシティは、上位勢との勝ち点差を縮めることができなかった。


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