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メッシの契約延長問題に揺れるバルサ…会長の“残留”宣言でチームにはひとまず平静が訪れる

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今季のリーガで14得点を挙げるバルセロナFWリオネル・メッシ

 バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が先日発したFWリオネル・メッシの“残留”宣言は、チームに平静をもたらしたようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。

 2018年まで契約を残しているメッシだが、最近バルセロナ幹部ペレ・グラタコス氏のアルゼンチン代表FWへのコメントが物議を醸した。「メッシは(アンドレス・)イニエスタやネイマールを抜いたらそれほど素晴らしい選手ではない」。これがチーム内外で混乱を巻き起こし、クラブはその後グラタコス氏に解雇処分を言い渡した。

 問題発言をした幹部を解雇するだけでは収まりがつかず、15日にはバルトメウ会長がスペイン『TV3』とのインタビューに応じた。同会長は「メッシ残留のための話し合いを行っている」と公の場で認め、事態の収拾を図ったのである。

 このインタビューは現地時間15日の午後3時50分に行われた。バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのラス・パルマス戦を同日午後4時15分に控えていた。それにもかかわらず、選手たちはバルトメウ会長の一言一言を逃すまいと注目していたという。

 メッシのチームメートの意見は一致している。それは「彼が望む契約を用意するべき。その権利を彼は勝ち取っている」というものだ。一方、クラブとメッシの代理人に交渉は存在しているものの、まだ具体的なオファーは同選手の下に届いていないとされている。

 メッシ側は具体的なオファーが届いた場合にリアクションを示す考え。契約延長に前向きだとみられるが、金銭面ではなくタイトル奪冠に関するクラブのプランを最重要視している模様だ。

 バルセロナの選手たちは、メッシの契約延長問題がメディアを賑わせることを快く思っておらず、今後はクラブとメッシの間で水面下で交渉が行われることを望んでいる。こういった騒動がメッシに何らかの影響を及ぼし、最終的に移籍を決断するような事態を危惧しているとみられる。


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