得点王2冠のストライカーが世界からゴールを奪う。高円宮杯プレミアリーグ優勝チームとしてイングランド遠征中の青森山田高は現地時間18日午後、“プロ予備軍”のナイキアカデミーと戦う。対戦相手は欧州プロを目指す才能たち。一方で青森山田はFC東京入りしたGK廣末陸と千葉入りしたMF高橋壱晟を欠く陣容だが、全国高校総体と全国高校選手権で得点王を獲得したFW鳴海彰人がチームに加えて、個でも海外の才能たちを上回る。

　イギリスの食事の違いに苦戦していることを明かした鳴海は選手権終了後の気持ちの切り替えの難しさも口にしていた。それでもピッチで必ず結果を出してきたFWは、今回も大型DF相手にボールをキープし、貴重なゴールを奪う。

　自身が欧州相手に試したい部分について「FWとしてキープが一番大事なので、そこを試したいかなと思います」と語った鳴海。対戦するナイキアカデミーのジョン・グッドマンヘッドコーチには、青森山田に日本のユース世代のトップスコアラーがいることが伝わっている。厳しいチェックを受ける可能性もあるが、青森山田のエースストライカーは全く怯まない。

「外人は下の方が弱いんで、日本人の速さだったりパス回しだったりでいなしていけば勝てると思います。いい経験なんで、相手の体格がデカイと怯むとかあると思うんですけれども、ぶっ潰します」と言い切った。強気のエースがプレミアリーグ、選手権同様に、再び青森山田を勝利へ導く。

(取材・文　吉田太郎)