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シャペコエンセ、事故後初の実戦を引き分けで終える…71分には「バモ!シャペ」のチャント

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 ブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセが事故後初の実戦を行い、パルメイラスと2-2で引き分けた。

 シャペコエンセは昨年11月、飛行機事故に遭い、多くのクラブ関係者を亡くした。チームは非常に厳しい状況で再スタートを強いられているが、21日に確かな一歩を踏み出した。

 シャペコエンセはフレンドリーマッチでパルメイラスと対戦。試合前には事故の生存者であるGKジャクソン・フォールマン、DFネト、DFアラン・ルシェウと犠牲者の家族がピッチへ招かれ、追悼式が行われている。

 試合はゴールの奪い合いで2-2に終わったが、事故の犠牲者が71人ということから71分には「バモ!シャペ」というチャントが観客から巻き起こり、クラブに声援を送っている。

 また、アランはブラジルの『グローボ』で「不思議な感覚だった。全ての選手に感謝している。僕らにとって大きな挑戦だ。昨年は多くのものを失ったけど、またこのようなスタートを切れたことを名誉に思う。今はピッチに戻ることを考えている。医者にはまだ半年かかると言われているよ」と語った。

 事故で片足を失い、車椅子で現れたフォールマンは「ここに来れて素晴らしいと感じた。ここで試合し、練習していたからね。美しい式だった。いつまでも後ろを見て、涙を流すことはない。戻ってこれて嬉しいんだ。感情を上手く説明できないけど、神様にはこうやって生きていることに感謝しなければならない」と話している。
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