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酒井宏樹は商業目的のアジア人選手獲得に理解「『実際、アイツは悪くない!』と思わせればいい」

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マルセイユで存在感を高めるDF酒井宏樹

 マルセイユでプレーする日本代表DF酒井宏樹は、欧州の人々が抱く日本人へのイメージを文化的な観点、スポーツ的な観点ともに変化させようとしている。フランス『leJDD.fr』が報じた。

 酒井は昨夏、ドイツのハノーファーからフランスのマルセイユへと加入。「アジア人選手を獲得するのは、ユニフォームを売るためだ」と揶揄されることもあるほど、アジア人選手に対する欧州の評価は低い。それでも酒井は実力で周囲に認められ始めている。また、ヨーロッパのクラブが数十億円を払って選手を獲得し、アジアの市場を手に入れようとすることにも理解を示す。

「とにかく、国籍に関係なくサッカー選手は商品みたいなものですからね。選手がある程度正当に扱われて、選手としての価値を示せるなら、悪いことじゃないかなと思います。『実際、アイツはそんなに悪くない!』と思われさえすればいいんですよ。日本が世界レベルで活躍するようになれば、そういう懐疑的な見方は消えていくと思います」

 酒井が日本人のイメージを変えているのは、何もスポーツ面だけではない。彼がフランスへやって来て、一番よく聞いた日本人に対する偏見は「毎食寿司を食べ、マンガを読む」ということだった。しかし、生粋の日本人である酒井は実際「18歳になるまで生の魚を食べられなかった」とし、ヨーロッパで人気のサッカー漫画『キャプテン翼』も「一番上の兄は読んでいたけど、僕は読んだことがなかったですね」としている。

 それでもマンガという世界に誇る文化があったことを誇り「言葉の壁はあっても、マンガのことで話ができるのは、よかった」と、適応に役立ったことを認めている。


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