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新10番白崎のアシストで鄭大世が決勝点、J1復帰の清水が柏を下す

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清水は2本目11分にMF白崎凌兵のアシストからFW鄭大世がゴール

 2年ぶりにJ1に復帰した清水エスパルスは4日、鹿児島県指宿市の指宿いわさきホテル第1グラウンドで柏レイソルと練習試合(40分4本)を行い、3-1で勝った。現時点での主力組と見られるメンバーが出場した1、2本目は、今季から10番を背負うMF白崎凌兵のアシストでFW鄭大世が決勝点。1-0で勝利した。

 清水は仙台から加入したGK六反勇治がゴールを守り、4バックは右からMF六平光成、DF犬飼智也、DF角田誠、DF松原后でスタート。中盤はMF枝村匠馬とMF竹内涼のダブルボランチで、右に新戦力のMF野津田岳人、左に白崎が入り、鄭大世とFW金子翔太が縦関係の2トップを組んだ。

 一方の柏はFWディエゴ・オリヴェイラと新戦力のFWハモン・ロペスが2トップを組み、2列目の左にFWクリスティアーノ、右にMF武富孝介が入った。MF小林祐介とMF大谷秀和がダブルボランチを組み、4バックは右からDF今井智基、DF中谷進之介、DF中山雄太、DF輪湖直樹。GK中村航輔がゴールを守った。

 立ち上がりは柏のペースで試合が進み、1本目の5分にはクリスティアーノの右CKからこぼれ球を輪湖が右足ボレーで狙ったが、クロスバーの上へ。同17分には縦パスを受けたディエゴ・オリヴェイラがGKと1対1の決定機を迎えたが、六反が至近距離でセーブ。その1分後にもディエゴ・オリヴェイラのスルーパスに反応したハモン・ロペスのシュートを六反が弾き出した。

 六反の連続セーブでピンチをしのいだ清水は徐々に落ち着きを見せ始め、左サイドの白崎、竹内、松原のコンビネーションでチャンスをつくり出す。柏は1本目26分、クリスティアーノのFKに合わせた中山のヘディングシュートが右ポストを直撃。清水は同31分に左後方から枝村がゴール前に放り込むと、PA内で鄭大世が倒され、PKを獲得した。

 ところが、鄭大世が自らゴール左を狙ったキックは中村が横っ飛びでビッグセーブ。両GKが好セーブを連発すると、清水は1本目39分、白崎の左クロスに鄭大世が頭で合わせるもゴール上へ。同40分にも鄭大世が落としたボールを野津田が右足で狙ったが、枠を捉え切れず、1本目は0-0で終了した。

 清水は2本目の開始から金子、枝村を下げ、FW北川航也、DF鎌田翔雅を投入。鎌田は右サイドバックに入り、六平がボランチにポジションを上げた。2本目の最初のチャンスも柏がつくり、7分に最終ラインの中山からグラウンダーのロングスルーパスがクリスティアーノに通ったが、またしても六反がセーブ。すると11分、清水は白崎が松原とのパス交換からPA内左に切れ込み、深くえぐってマイナスに折り返したボールを鄭大世が左足でゴール右隅に流し込んだ。

 2本目15分には竹内が思い切りのよいミドルシュートを放つなどリズムよく試合を進める清水に対し、柏も選手交代を行う。中村、武富、ハモン・ロペスが下がり、GK桐畑和繁、FW大津祐樹、MF中川寛斗が入った。大津は2列目の左に位置し、クリスティアーノが右へ。前線はディエゴ・オリヴェイラと中川の2トップに変化したが、22分から六反に代わってGK高木和徹が守る清水ゴールを破れなかった。

 清水は2本目30分、松原が左サイドをオーバーラップし、1対1から力強い突破で今井を抜き去り、ゴール前にクロス。北川が合わせたシュートは惜しくもクロスバーを叩き、追加点とはならなかったが、角田、犬飼の両センターバックを中心にした守備陣が柏の強力攻撃陣を完封し、1、2本目の80分間を無失点で終えた。

 両チームがメンバーを大きく入れ替えた3本目に清水は練習生のMF西澤健太(筑波大2年)、金子がゴール。柏もFW伊東純也のゴールで1点を返したが、4本目に得点は生まれず、3、4本目の80分間でも清水が2-1で勝利をおさめ、4本合計では3-1となった。

(取材・文 西山紘平)

●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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