[2.7 コパ・デル・レイ準決勝第2戦 バルセロナ 1-1 A・マドリー]

　コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は7日に準決勝第2戦を行った。アウェーで2-1と先勝したバルセロナはホームにアトレティコ・マドリーを迎え、1-1で引き分けた。それでも2試合合計3-2としたバルセロナが決勝進出を決め、3連覇に王手をかけた。

　“事実上の決勝戦”の第2ラウンドは、立ち上がりから初戦を落としたアトレティコが攻め込む。前半6分、カウンターから最後はMFヤニック・フェレイラ・カラスコが右足シュートを放つもGKヤスパー・シレッセンに防がれる。同11分には左サイドでFKを獲得。MFコケがゴール前に入れたボールをニアで味方がフリックしたボールをFWアントワーヌ・グリーズマンが決定的なヘディングシュートを放つもオフサイドだった。

　その後は一進一退の攻防が続いたが、試合は前半終了間際に動いた。バルセロナは前半43分、FWリオネル・メッシがドリブルで中央を突破し、左足シュートはGKミゲル・アンヘル・モジャに止められたが、こぼれ球をFWルイス・スアレスが右足で押し込み、先制点。バルセロナが2戦合計3-1でリードを広げた。

　痛恨の失点を許したアトレティコは、後半3分にMFニコラス・ガイタンを下げてFWアンヘル・コレア、同4分にはDFディエゴ・ゴディンに代えてDFルーカス・エルナンデスを投入する。すると、同12分にDFフィリペ・ルイスへの危険なファウルでDFセルジ・ロベルトが一発退場。アトレティコが数的優位に立った。しかし、同24分にカラスコがこの日2枚目のイエローカードを受けて、退場となってしまい、10人対10人の戦いとなった。

　後半32分にFKからメッシのクロスバー直撃弾を浴びたアトレティコは、その2分後の34分にスルーパスに反応して抜け出したFWケビン・ガメイロがDFジェラール・ピケに倒され、PKを獲得。絶好のチャンスだったが、ガメイロ自らキッカーを務め、右足で放ったシュートは枠上に外してしまう。それでも同38分、MFコケのパスで抜け出したグリエーズマンが中央に折り返したボールをガメイロが右足で無人のゴールをに流し込み、1-1と同点に追いついた。

　2戦合計で1点差に詰め寄られたバルセロナは後半45分、スアレスがコケへの肘打ちでこの日2枚目のイエローカードを受け、退場に。それでも、アトレティコに逆転弾を許さなかったバルセロナが、第2戦を1-1で終え、2試合合計3-2で逃げ切り、国王杯3連覇に王手をかけた。

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