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ボランチ長澤がスーパーミドルでアピールに成功「うまいことボールが転がってきた」

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豪快なミドルシュートを叩き込んだ浦和レッズMF長澤和輝

[2.11 プレシーズンマッチ 浦和1-1FCソウル 駒場]

 強烈な一撃でアピールに成功した。浦和レッズにレンタル復帰したMF長澤和輝が後半38分に同点弾を決めた。駒井からの左クロスが相手DFに当たったこぼれ球を迷わず右足で叩き、豪快ミドルをゴール左隅に突き刺した。

 前後半で選手11人を総入れ替え、後半45分間の出場。MF青木拓矢とともにダブルボランチの位置に入った。「青木選手が下がりめで僕が前めだったので、ゴールに絡むシーンが出てきたらいいなと準備していた。うまいことボールが転がってきてくれたのでラッキーだった」と充実感を漂わせた。

 持ち味を十分に発揮した。チームは韓国王者FCソウルのハイプレッシャーに抑え込まれていたが、機を見た攻撃参加で打破。得意のドリブル突破からチャンスをつくり、後半17分にはFKでキッカーを務めた。PA後方から右足で直接狙ったシュートはクロスバーを超えたが、「蹴りたい選手がいれば譲ります。チャンスがあれば」と控えめに話した。

 昨季ドイツのケルンから浦和に加入。レンタル先の千葉では中心選手としてボランチやトップ下、サイドハーフなど複数のポジションでプレーの幅を広げ、今季から浦和に復帰した。ボランチとしては経験を積んできたが、3-4-2-1のフォーメーションを採用する浦和のボランチとして求められる役割にもフィットしようとしている。

「DFラインに入ってビルドアップをすることもある。前のシャドーを使いながらサイドのスペースを使うようなボールの動かし方は、入って1か月なのでまだ完全に理解できていない部分もあると思う。先輩たちのプレーを見て勉強したい」

 今月25日のJ1開幕戦・横浜FM戦(日産ス)まで2週間。18日には鹿島との富士ゼロックススーパー杯(日産ス)を控えている。「Jリーグの中でもトップクラブに呼んでいただいたのは光栄なこと。期待に応えられるように、選手として成長して、チームとしては優勝に貢献できるように力を出していきたい」。個人の目標としては「まずは試合に出ること」と豊富なタレントが揃うチームでの定位置確保を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)

●2017シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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