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小林の左足から追撃弾生まれるも…ヘーレンフェーンは一歩及ばず2連敗

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追撃弾の起点となったMF小林祐希

[2.12 エールディビジ第22節 ヘーレンフェーン 1-2 AZ]

 エールディビジは12日、第22節3日目を行い、MF小林祐希の所属する暫定5位ヘーレンフェーンはホームで同7位AZと対戦。1-2で敗れ、2連敗を喫した。スタメン出場の小林は、0-2の後半34分に右サイドからの左足クロスで追撃弾の起点となり、同43分までプレーしている。

 1月25日に行われたKNVB杯(オランダ国内杯)の準々決勝でも対戦した両チーム。その時はAZが1-0でヘーレンフェーンを破り、ベスト4に進出したが、ここ最近の戦績では互いに3試合未勝利(1分2敗)と調子を落としている。

 浮上のキッカケをつかみたいヘーレンフェーンは前半6分、FWアーバー・ゼネリが景気づけとばかりに右足で思い切りよくミドルシュートを放つ。相手GKに弾かれ、FWレザ・グーチャンネジャドが詰めるも、再びGKに阻まれた。

 すると、ピンチをしのいだAZが前半17分に先制に成功。自陣からのロングパスに右サイドのFWアリレザ・ジャハンバフシュが抜け出すと、カバーに戻った小林が間合いを空けて対応したこともあり、ジャハンバフシュは時間とスペースを得た状態で正確なクロスを送る。ニアで合わせたFWワウテル・ウェクホルストのシュートは相手GKに止められるが、ファーに流れたボールをFWムアメル・タンコヴィッチが左足で押し込んだ。

 ホームで先制を許したヘーレンフェーンも反撃を試み、前半36分にはPA内右に切れ込んだFWルシアーノ・スラフフェールがクロスを供給。こぼれ球をMFモアテン・トアスビーが左足で叩いたが、左ポストを直撃し、前半は1点のビハインドで折り返した。

 後半はやや不安定な立ち上がりを見せたヘーレンフェーンだったが、持ち直してチャンスを作り出していく。後半3分、右サイドを駆け上がったDFステファノ・マルゾが低く速いクロスを送り、中央でスラフフェール、ファーでゼネリが反応したが、ボールはその前を通過。同4分には浮き球のパスにスラフフェールが抜け出すも、PA内で相手DFに寄せられ、空振りしてしまった。

 好機を仕留め切れないヘーレンフェーンを尻目に、後半12分にはAZが再びネットを揺らす。左CKを獲得すると、クロスはクリアされたが、こぼれ球に反応したMFイリアス・ベル・ハサニがPA内やや右から左足で蹴り込み、リードを2点に広げた。

 ヘーレンフェーンはその後、攻撃のカードを切って反撃。思い切った攻撃参加を控えていた小林も、ゴール前に進入する回数が増えていく。

 そして後半34分、右サイド後方でボールを受けた小林が左足で狙い澄ましたクロスを上げると、途中出場の長身FWペッレ・ファン・アメルスフォールトが頭で落とし、PA内中央でマークを弾き飛ばしたグーチャンネジャドが右に流れながら振り向きざまに右足でねじ込んだ。

 1点を返したヘーレンフェーンはさらに攻勢を強める。後半43分には小林に代え、MFユネス・ナムリを投入。最後まで波状攻撃を仕掛けたものの、終了間際に退場者を出すなど気持ちが空回りし、惜しくも1-2で敗れた。


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