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降格へ待ったなし?レスターの悲惨な状況を物語る数々の危機的データが明らかに

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クラウディオ・ラニエリ監督はレスターを立て直すことができるか

 日曜日に行われたプレミアリーグ第25節で、残留を争うスウォンジーにあっさり敗れたレスター・シティ。またしてもアウェーで敗北を喫し、この試合でも得点は生まれなかった。2017年に入ってリーグ戦で無得点という不名誉な記録は続いている。この他にも、レスターはいくつかの不名誉な記録を作り、また今後も作ってしまう可能性がある。

 前述の通り、レスターは2017年に入ってリーグ戦で得点を挙げられていない。その6試合では実に12失点を許していて、チェルシーマンチェスター・ユナイテッドといった強豪相手の試合があったことを差し引いても、とても昨シーズンの王者とは思えない成績だ。

 イングランドのトップディビジョンのリーグを制したチームが、翌シーズンにリーグ戦6試合連続で無得点に終わるのは史上初めてのこと。また、4部までの全国区のプロリーグを戦う92チームの中で2017年に入ってまだリーグ戦で1ゴールも決めることができていないチームはレスター以外にない。

 チームを率いるクラウディオ・ラニエリ監督が、チームの問題点を「失点を許し、得点を決められないこと」と話すように、危機的な状況に陥っている。このままの戦いを続けてしまえば、前シーズンの王者としては第2次世界大戦前の1937-1938シーズンのマンチェスター・シティ以来の降格も現実味を帯びてくることとなる。

 チームの無得点時間は10時間を超えた。そして昨シーズン、11試合連続得点をマークしてプレミアリーグ記録を塗り替えるなどリーグMVPに輝いたジェイミー・バーディは12月17日以来、ゴールどころかシュートすら記録していない。

 ラニエリ監督はスウォンジー戦の後に、昨シーズンのメンバーに固執していたことを認めている。もっとも、この発言自体が迷走の裏付けとなっていることに指揮官は気づいていない。今シーズンは序盤から新メンバーの起用に積極的だった。それ自体はチームづくりをする上で不可欠な部分ではあるが、調子を落として昨シーズンのメンバーをスターティングイレブンに戻した時期は1年前の“面影”が見られたものだ。

 しかし、“ティンカーマン”の一面を見せてしまい、メンバーやシステムを入れ替えたことでリズムが崩れて今の泥沼状態に陥るに至っている。

 果たして、指揮官は問題解決の糸口を見つけた出すことはできるのか。彼らに残された時間は、それほど多くはない。


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