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[MOM423]関東選抜A・MF渡邉新太(3年)_「実力不足」の昨年を乗り越え、反撃の狼煙

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渡邉の2点が試合の流れを変え、関東Aは5発勝利で初戦白星

[2.17 第31回デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会 関東A5-1中国・四国選抜 刈谷]

 反撃のきっかけをつくった。関東選抜AのMF渡邉新太(流通経済大3年=新潟ユース)は中国・四国選抜戦で0-1から2得点の活躍。1点を追う状況でPKを獲得すると自らきめ、1分後には逆転ゴールも決めた。チームはそこから3点を追加。渡邉の2発が流れを変えて勝利へつながった。2016シーズンは「実力不足です」と不完全燃焼のMFだったが、ここから一気に逆襲は始まる。

 開始2分に失点。1点ビハインドで試合は進んだ。すると前半22分に渡邉がPKを獲得。「触れば相手が足を出してくると思った。それで足を出してきたので狙い通りという感じでしたね」というように「五分五分のボール」に素早くチャレンジして、ファウルを誘った。これをしっかりと決め、まずは1-1と振り出しに戻した。

 そして1分後の前半23分、FW土居柊太(明治大3年=浜松開誠館高)と抜群のコンビネーションから渡邉が逆転ゴール。右クロスに飛び込み、頭でネットを揺らした。「PA内に人数多く入っていくように三浦さん(関東A監督)から言われていた。ワンタッチでのゴールは意識しているので。常に狙っている形でした」。2-1と逆転した関東Aはそこから3得点を奪い、逆転勝ちした。

 振り返れば大学3年目の2016年。勝負をかけたいところだったが、流通経済大は低迷し、残留争いを強いられた。渡邉自身も15得点を目標にしていたものの、終わってみれば5得点。リーグ戦ではコンスタントに出場することすら叶わなかった。「15点を目標にしていたのに5点。本当に昨季は何もなかった。悔しかったですね……」と振り返るとおりだ。

 だからこそ、2017年は逆襲を誓う。「毎年そうですけど、ゴールやアシストなど目に見える結果は攻撃の選手なので常に意識したい」。18日の大会2日目は前回大会王者の関西選抜と激突する。渡邉は結果でチームに貢献するつもりでいる。


(取材・文 片岡涼)
●第31回デンソーカップチャレンジ刈谷大会特集

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