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相手のミスがなければ…勝って兜の緒を締める鹿島DF昌子「逆転されるムードだった」

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FWズラタンと競り合うDF昌子源

[2.18 富士ゼロックススーパー杯 鹿島3-2浦和 日産ス]

 勝って兜の緒を締めた。鹿島アントラーズのDF昌子源は2点を追いつかれる展開を反省。相手のミスによって手にしたタイトルであることを強調した。

「後半が始まる前にみんなで『2-0が一番怖い』と話していたのに、そのとおりにしてしまった」。MF遠藤康の2ゴールで2点をリードして前半を折り返したが、後半29分、30分に連続失点。「逆転されるムードだった」というのは本音だろう。

 それでも後半38分にDF遠藤航のバックパスが短くなったところをFW鈴木優磨が逃さず、決勝点。「相手の連係ミスがあって良かったけど、Jリーグが始まれば、浦和さんからああいう隙は出てこない。今後は2点取ったあとに追いつかれるようなことがないようにしたい」と表情を引き締めた。

 中2日で迎えるACL蔚山現代戦(カシマ)に向けて、いい“予行演習”にもなった。浦和の1トップで先発したFWズラタンに対し、「ACLではズラタン選手のようなFWがいっぱいいる」と指摘。「もっとタイトに付かないといけない。2点目もズラタン選手から。ポストに当たったけど、あそこまでフリーにさせちゃいけない」。後半30分の2失点目はクロスからズラタンにヘディングシュートを打たれ、ポストに当たった跳ね返りをMF武藤雄樹に押し込まれた形だった。

 前回出場した2年目のACLは2勝4敗の最下位でグループリーグ敗退。「2年前を経験して、ボールがないところで足を踏まれたり、そういう経験も積んだ。同じことが2度ないように、ACLへの気合はチーム全員が入っている」。Jリーグ王者として負けられないACL。悲願のアジア制覇への挑戦が始まる。

(取材・文 西山紘平)

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