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U-18世代の10番、MF藤本「誰にも取られたくない」

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U-18Jリーグ選抜の10番を背負ったMF藤本寛也

[2.18 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜0-4日本高校選抜 日産]

 U-18Jリーグ選抜の10番を背負ったのはMF藤本寛也(東京Vユース)だった。2月のU-18日本代表でも「10」を任されたレフティーは、下の年代の日本代表から「10」の常連。この日は右サイドからチャンスに絡み、8分にはスルーパスで決定機を演出した。

 チームは後半、押し込む時間が増えて決定的な崩しも見せた。だが藤本は「自分たちは点取る力がなく、高校選抜の方が上回っていた」と反省。前後半の立ち上がりに勢いを持ってくる相手のパワーを感じながらも、それに対抗して跳ね返す力がなかったことについても悔しがっていた。

 中学3年時にU-16日本代表の10番を背負ったMFも今春から高校3年生。心身ともに成長を遂げる中、自覚が高まり、10へのこだわりも以前より強くなってきている。「自分が10番をつけるという意識、誰にも取られたくないという意識がある」。10番を譲らないためには代表、クラブで常に高いパフォーマンスを続けることが必要だ。

「(以前に比べると)ちょっと攻撃の幅が広がったというか。見えるところが増えてきていますし、1年生の時よりもボールを触る回数を増やしています」と説明したように自身のプレーを変化させながら、認められるパフォーマンスを続けてきた。現在、年代別日本代表では主にボランチ、東京Vユースでは2シャドーの一角やFWに入ってプレー。今年は東京Vトップチーム昇格、U-18日本代表のU-20W杯アジア1次予選突破などの目標に挑む1年だ。この日U-18代表のチームメートが多数いたU-18Jリーグ選抜を勝利に導くことはできなかったが、今後10番に相応しいプレーを続けて、日本を、東京Vを勝たせる存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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