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「鈴木じゃなかったらもっと良かった」1G1Aの金崎、“阿吽のアシスト”をはぐらかす

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アシストしたFW鈴木優磨に“蹴り”を入れるFW金崎夢生

[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]

 エースの1ゴール1アシストでJリーグ王者が白星発進した。鹿島アントラーズは後半19分、MF永木亮太の左CKにFW金崎夢生が頭で合わせ、先制点。同37分には右サイドからのスローインを胸トラップした金崎がゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のラストパスを通し、FW鈴木優磨の追加点をアシストした。

 試合後のヒーローインタビューで自身の活躍を聞かれた金崎は「それよりホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きい」と力説。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を入れ替えた中での公式戦連勝に「メンバーを入れ替えている中での2連勝は、思っている以上に大きい」と胸を張った。

 高い打点で相手に競り勝ったヘディングシュートはもちろん、アシストも技ありだった。まるで背中に目があるかのように、自身の背後に走り込む鈴木の動き出しにピンポイントで合わせた。

「(得点者が)鈴木じゃなかったらもっと良かった。違う選手だったら良かった。鈴木だと分かっていたら出してない」。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後は記者会見にも臨んだ金崎。アシストに関する報道陣の質問には冗談交じりにはぐらかした。

 可愛い後輩との“アベック弾”にも「何とも思ってません」と素っ気なかったが、お膳立てを受けた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っているところがある。いいパスをくれた」と素直に感謝していた。

 富士ゼロックススーパー杯、ACL開幕戦と大事な2連戦を連勝で飾り、中3日の25日にはJ1開幕戦を迎える。連覇を目指すリーグ初戦の相手は今オフに大型補強を敢行したFC東京。金崎は「勝って勢い付いて、JリーグとACLでいい位置までいけるように。口先だけでなく、しっかりグラウンドで示せるように頑張ります」と強い決意を口にした。

(取材・文 西山紘平)

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