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プレミア王者・青森山田、「緊張感をしっかり持ちながら」成長して”ジンクス打破”を

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プレミアリーグ開幕へ向けてコメントする青森山田高・黒田剛監督

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグが4月8日に開幕する。24日には昨年のプレミアリーグEAST、チャンピオンシップ優勝チームの青森山田高(青森)の黒田剛監督と、プレミアリーグWESTで優勝したサンフレッチェ広島ユース(広島)の沢田謙太郎監督、そして新規参入チームの浦和レッズユース(埼玉)・大槻毅監督、阪南大高(大阪)・濱田豪監督、米子北高(鳥取)・中村真吾監督、アビスパ福岡U-18(福岡)・小倉裕介監督が意気込みなどを語った。

 16年度のプレミアリーグで監督就任22年目にして初となる頂点に立った青森山田・黒田監督は、「22年間かかったので、来年(17年)またという訳にはおそらくいかない。あと20年くらい待ってもらわないと……」と微笑んだ後、「大体優勝したチームは降格、もしくは残留争いというジンクスがありますので、そこの緊張感をしっかり持ちながら日々の成長を図っていければと思っております」と語った。

 プレミアリーグEASTでは11年優勝のコンサドーレ札幌U-18(北海道)、12年優勝の東京ヴェルディユース(東京)、13年優勝の流通経済大柏高(千葉)がいずれもぞの後プリンスリーグ降格。14年優勝の柏レイソルU-18(千葉)と15年優勝の鹿島アントラーズユース(茨城)はいずれも優勝翌年に残留争いを経験して8位でシーズンを終えている。それだけに、チームは緊張感をもって開幕への準備を進めていくこと。そして「今年は貧弱なチームで、お利口さんばかりでなかなかパワーのある、戦える選手はいませんけれども、そういうチームをどれくらいやんちゃにできるかが楽しみだと思います」と選手、チームの変化に期待していた。

 また、広島ユースの沢田監督は「このリーグがどうやって1年間進んで行くのかが楽しみ。また、サンフレッチェらしい、どこへ行っても活躍できて卒業した後も、キツい時とか、苦しい時にも下を向かず、元気良く、勢いとかある選手に育ってほしいと思っています。そのような選手をまた育成できるように今年も頑張ります」とリーグ戦を通して逞しい選手を育成していくことを誓っていた。

 この日はプレミアリーグのテクニカルスタディグループ(TSG)より16年の試合内容についての報告も行われ、青森山田と広島ユースは昨年、いずれも後半35分以降の失点が18試合でわずか3だったという分析が発表されていた。昨年結果を残した両チームは、見せた強みもまたハイレベルなリーグ戦で発揮して目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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