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[MOM2057]西武台FW秦丈司(2年)_繰り返しのランニングとパワーで奮闘、「敵にインパクト与えた」ストライカー

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後半8分、西武台高はFW秦丈司が4点目のゴールを決めてハイタッチ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.25 JYPSL 西武台高 5-0 桐光学園高 西武台高G]

 ベンチから「ジョージ」に何度も要求し、讃える声がけをしていた西武台高の黒岩宏明コーチは「敵にインパクト与えたと思います。(想像以上に)良くやっていたかなと」と最前線で奮闘した長身FWについて評していた。FW秦丈司は桐光学園高で昨年から先発を務めるCB望月駿介やCB加藤優太相手にボールを収める部分で健闘。また背後への抜け出しを何度も、何度も繰り返していたFWは後半8分にゴールを決めた。

 左クロスの折り返しにゴールエリアで合わせてゴール。「前半に一本決定機があってそれが入らなかったので、後半は絶対に点取るぞと。一回、クロスボール入って自分(の頭上を)越えたんでポジションニングし直して、(折り返しが)ちょうど自分の前に来たので決められたので良かった」

 秦のゴールでリードは4点に。その後も「背後に何回も何回もランニングして相手のCBが自分とマッチアップするのが嫌、というくらい積極的にゴールに向かっていくことを意識してプレーしています。チームのルール守りながらもチャンスがあったら絶対に点取ることを意識している」という秦は動き出しを繰り返してDFの体力を削り取っていた。

 自身2点目のゴールを決めることはできなかったものの、その運動量と「毎日頑張っている。(パワーじゃ誰にも負けない)そう思ってトレーニングしています」というフィジカル面の強さを活かしたボールキープなどで勝利に貢献してみせた。

 中学時代はウイングやCFとしてプレーしていたという秦だが、昨年12月からCBへ転向。県新人戦では1回戦と準々決勝で勝利に貢献した。だが、チームの方針で新人戦終了後から再びFWへ。自身の強みを強豪相手に発揮して、チームに新たな力をもたらしている。

 ガーナ人の父と日本人の母を持つFWは、試合を通して繰り返し抜け出しにチャレンジできるだけの体力や、当たり負けしないようなパワーを身につけることに貪欲。FWディディエ・ドログバを憧れのストライカーに挙げるFWが、より強みを向上させて「マッチアップするのが嫌」と思われるような存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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