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「消極的だった」浦和DF遠藤が意識した“前向きのトライ”

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[3.4 J1第2節 浦和3-1C大阪 埼玉]

 自身のプレーを「消極的だった」と振り返る。J1リーグはまだ第2節だが、浦和レッズはゼロックス杯鹿島戦、そしてACLに参戦しているため、すでに公式戦4試合を消化。試合をこなす中でDF遠藤航は自身のプレーで感じるものがあったようだ。

「これまでの試合ではボールを動かすことに集中し過ぎて、サイドチェンジや長いボールを入れるときにミスになり、うまくいかない部分があった。消極的なプレーや簡単にやり過ぎると、自分の中でそうなる感覚があったので、今日はチャレンジするボールを多くしようと意識した」

 C大阪が引いてブロックを敷いてきたこともあり、浦和の後方の選手がフリーになる場面は多かったかもしれない。しかし、遠藤は自身の言葉を体現するように、序盤から積極的な姿勢を見せる。前半9分には相手最終ライン裏を突いたロングボールをFW武藤雄樹にピタリと合わせる。武藤がコントロールミスしたため得点にはつながらなかったものの、同22分に遠藤の縦パスを起点に先制点が生まれた。

「良いところに(興梠)慎三さんがタイミング良く顔を出してくれた。慎三さんが次にどういうプレーをするかをイメージしながら出した」。打ち込んだ縦パスを興梠がスルーすると、後方に構える武藤がボールを受けて相手マーカーを外し、右足のシュートを突き刺した。前半終盤には遠藤自らが持ち上がって攻撃に厚みを加えるなど、その後も「前向きのトライができた」。

 これまでの試合で見えた反省点を修正して臨んだ試合。きっちりとピッチ上で表現し、結果にまでつなげた男は「自分の中で、こういうプレーを攻撃で見せたいというのは出せた」と充実感を滲ませた。

(取材・文 折戸岳彦)
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