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市船卒業式欠席してU-20代表候補合宿参加のDF杉岡、左足キック、守備でU-20W杯メンバー入り誓う

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DF杉岡大暉(湘南)

 卒業式を欠席してまで今回の合宿に懸けている。U-20日本代表候補のDF杉岡大暉(湘南)は、メンバー外だった昨年のAFC U-19選手権から逆転でのU-20W杯メンバー入りへ挑戦中。18歳ルーキーながらJ2で開幕から2試合連続で先発出場し、4日の群馬戦でゴールも決めているDFは「左足のキック、あとビルドアップのところでしっかり展開していきたい」とアピールを誓った。

 市立船橋高1年時から名門の定位置を獲得。3年時には主将としてチームを全国高校総体優勝へ導いた。全国高校選手権では2年時の東福岡高戦や3年時の京都橘高戦で1万人を超える観衆の中でプレーしているDFは、J2開幕戦(2月26日、対水戸)でいきなりプロデビューをすることになったが、物怖じせず。「練習試合とかでレベルの高さを感じたところもあったんですけど、練習から意識してやっていたら、(プロのスピードに)慣れてきたのがあります。(開幕戦では)おどおどせずに自信持ってプレーしようというのは決めていたので、それが上手いこと行ったかなと思います」と自信を持ってデビュー戦を戦い抜いた。

 そのJデビュー戦前日に市立船橋高時代のチームメートで「最大のライバル。刺激受ける仲間です」と口にしていた存在のMF原輝綺が新潟でJ1デビューしていたことも力に。「正直びっくりしましたね。J1だし、難しいと思っていたのがスタメンと知って本当に刺激になりましたね」というDFは、原よりも先にプロ初ゴールを奪うなどクラブの連勝スタートに貢献し、今回のU-20日本代表候補合宿メンバー入りを勝ち取った。

 代表候補合宿参加は昨年のSBS杯国際ユース大会以来。それでもクラブでプロの寄せの速さや質を学びながら先発の座を獲得することでアピールして、U-20W杯出場の可能性を広げた。8日は市立船橋高の卒業式が行われるが、杉岡は原とともにU-20代表候補合宿を優先し、卒業式を欠席する予定となっている。

 U-20W杯が開催される5月までアピールのチャンスが少ない中、卒業式出席を辞退して狙う世界舞台。杉岡はFC東京と対戦する合宿最終日へ向けて「レベルの高いチームとやれるのでアピール含めて左足のキックだったり、守備の部分でしっかりアピールしていきたい」と誓った。メンバー入りを勝ち取り、2か月後、世界と戦う姿を必ず旧友たちに披露する。

(取材・文 吉田太郎)

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