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これぞカンプ・ノウの奇跡!!バルサがCL史上初、0-4からの6発大逆転劇で10年連続8強へ

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奇跡の大逆転で10シーズン連続となるベスト8入りを決めたバルセロナ

[3.8 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 バルセロナ6-1パリSG]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は8日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、バルセロナ(スペイン)はホームでパリSG(フランス)と対戦した。敵地での第1戦に0-4で敗れ、8強進出は絶望的かと見られていたバルサだが、本拠地カンプ・ノウで6ゴールを奪い、6-1で勝利。2試合合計6-5とひっくり返す大逆転劇で10シーズン連続となるベスト8入りを決めた。準々決勝の組み合わせ抽選会は17日にニヨンで行われる。

 奇跡の逆転突破には5点差以上で勝つか、4-0でPK戦に持ち込むしかないバルセロナが立ち上がりからゴールに襲いかかった。前半3分、MFラフィーニャが右サイドから左足で浮き球のクロスを送ると、相手DFがクリアし損ねたこぼれ球をFWルイス・スアレスがヘディングで押し込み、先制に成功した。

 2試合合計1-4と、まずは1点を返したバルサがその後もボールを保持してシュートを連発。一方的に攻め込む展開が続いた。前半14分にはFWリオネル・メッシが左足で直接FKを狙うが、惜しくもクロスバーを越える。さらにFWネイマール、MFアンドレス・イニエスタが強烈な右足ミドルでパリSGゴールを強襲した。

 すると、前半40分にようやく追加点が生まれる。スアレスがふわりと浮かしたボールにイニエスタが走り込み、PA内左の角度のない位置からヒールで折り返し、これがMFレイバン・クルザワに当たってゴールネットに吸い込まれた。イニエスタの巧みなプレーがオウンゴールを誘発。バルセロナが2-0、2戦合計2-4とし、前半を折り返した。

 過去にCL決勝トーナメントで4点差を付けられながら第2戦で逆転に成功したチームはなかった。史上初のミッションに挑むバルセロナは後半も猛攻をかけ、立ち上がりの3分にイニエスタのスルーパスに反応したネイマールがPKを獲得。キッカーを務めたメッシが左足の強烈なシュートをゴール左に突き刺し、後半5分で3-0と突き放した。

 2試合合計3-4と1点差に詰め寄るバルセロナ。一方のパリSGも後半7分、右サイドを突破したMFトマ・ムニエの折り返しをFWエディンソン・カバーニが滑り込みながら左足でとらえたが、惜しくも右ポストを直撃する。それでも同17分、ハーフウェーライン付近からのFKをPA内左のクルザワが頭で落とし、カバーニが強烈な右足ボレーでゴールネットを揺らした。

 1点を返され、2戦合計スコアでは3-5と引き離されたバルサだが、ここから奇跡のドラマが待っていた。まずは後半43分、ネイマールの鮮やかな直接FKで4-1、2試合合計4-5と再び1点差に追い上げると、後半45分にスアレスがPA内でDFマルキーニョスに倒され、PKを獲得。この日2度目のPKを今度はネイマールが落ち着いてGKの逆を突き、ゴール右に沈めた。

 5-1、2試合合計スコアは5-5。それでも、まだアウェーゴール数の差でパリSGの優勢は変わらない。あと1点を目指すバルセロナは終盤のセットプレーのチャンスにGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンもゴール前に上がり、最後の攻勢に出た。すると迎えた後半アディショナルタイム5分、PA手前からネイマールが左足で浮き球のクロスを供給。これを途中出場のMFセルジ・ロベルトが右足アウトサイドの技ありボレーでゴールに流し込んだ。

 試合終了間際の劇的ゴールで6-1。2試合合計スコアでも6-5と、土壇場で逆転に成功した。興奮に沸き返るカンプ・ノウ。前日会見で「6点決められる」と話していたルイス・エンリケ監督は“有言実行”の奇跡に何度もジャンプし、ガッツポーズを繰り返した。第1戦の4点ビハインドを跳ね返すCL史上初の大逆転勝利。バルセロナが10シーズン連続の準々決勝進出を成し遂げた。

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