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“トリコロール旋風”は本物か…若き横浜FMが昨季王者鹿島の本拠地に乗り込む

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開幕2連勝の勢いを持ってカシマに乗り込む横浜F・マリノス

「DAZN×ゲキサカ」J1第3節 注目試合ピックアップ
3月10日(金)
鹿島 19:00 横浜FM [カシマ]

 J1第3節が10日、11日に開催される。県立カシマサッカースタジアムでは、昨季王者の9位鹿島アントラーズと開幕2連勝で首位に立つ横浜F・マリノスが激突。Jリーグ発足時に加盟した“オリジナル10”のうち、1度も降格経験がないチーム同士の唯一の対戦カードとなる。

 過密日程が続く鹿島は、ここまで公式戦5試合で3勝2敗。ゼロックス杯の浦和戦(3-2)、ACLグループリーグ第1節の蔚山現代戦(2-0)で2連勝と好スタートを切ったが、中3日で迎えたJ1開幕戦のFC東京戦(0-1)、ACLグループリーグ第2節のムアントン・U戦(1-2)で2連敗を喫した。

 それでも4日に行われたJ1第2節の甲府戦(1-0)では、後半18分に新加入MFレオ・シルバのミドルシュートで先制すると、同アディショナルタイム4分にPKのピンチを迎えたが、こちらも新戦力のGKクォン・スンテが見事なストップを見せ、逃げ切りに成功。今ひとつ波に乗り切れない中でも敵地から勝ち点3を持ち帰るあたりは、王者の底力と見るべきか。

 今節に対戦する横浜FMには直近4シーズンで6勝2分と無敗。しかし、大きな若返りが成功して首位に立つ今季の横浜FMに、過去のデータはあまり参考にならないかもしれない。オープンな展開になれば、勢いで上回る相手に分があるだろう。横浜FMの攻撃をいなしながら、リーグ戦で無得点が続くFW金崎夢生ら前線の選手たちが守備の隙を突けるか。浮上を目指す鹿島にとって、首位チーム叩きは勝ち点3以上の価値がある。

 一方、開幕2連勝で首位を走る横浜FM。今オフに大幅な新陳代謝を図り、実力が未知数とみられていたが、開幕してみれば2試合連続3得点とヤングパワーが躍動している。今季加入したMFダビド・バブンスキー、FWウーゴ・ヴィエイラの助っ人コンビは、それぞれ開幕2試合連続ゴール中。特にバルセロナの下部組織出身のバブンスキーは、『DAZN』のJ1週間ベスト5ゴールにどちらもノミネートされる鮮烈な2発で、早くも“大当たり”の予感を漂わせている。

 助っ人や若い選手たちが躍動し、エキサイティングなサッカーを展開する集団に生まれ変わった横浜FMだが、開幕2試合はいずれもホームゲームだった。今季初のアウェー戦となるカシマでは4連敗中で、直近3試合は無得点に抑えられている。

 ただ、横浜FMにはディフェンディングチャンピオンを相手に12試合連続ゴール中というポジティブなデータもある。前年王者に対して最後に得点できなかったのは、くしくも2010年10月に敵地で行われた鹿島戦(0-2)だ。首位を走る現在の勢いは本物なのか。常勝軍団を相手に殻を破ろうと意気込む“ヤング・マリノス”の戦いに注目したい。

(データ提供:Opta)
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