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「特別なスピードや高さはない」浦和FW武藤、ゴールを奪うために“意識すること”

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2試合連続ゴールを記録した浦和レッズFW武藤雄樹

[3.10 J1第3節 浦和4-1甲府 埼玉]

 2試合連続ゴールを記録した。しかし、謙虚な姿勢を崩さない。浦和レッズFW武藤雄樹は自身のプレースタイルを理解しているからこそ、チームメイトへの感謝を忘れることはなかった。

 前半をスコアレスで折り返したものの、後半に入ると浦和がゴールラッシュを披露する。まずは後半12分にFW興梠慎三が先制点を奪うと、同15分には武藤が続く。右サイドで関根がボールを受けると、「関根がサイドから仕掛けて中に切れ込んだとき、あのスペースにボールを出してくれると思っていた」とゴール前に走り込み、ピンポイントクロスをヘッドで合わせてネットを揺らし、チーム2点目を記録した。

「ボールが来たときにゴールを背にする形だったので、あまりゴールは見えていなかった。でもGKが出てくるだろうと分かっていたので、少しでも触れれば入ると思った。うまくボールに合わせることができて良かった」

 その後、甲府に1点を返されたものの、後半38分にFW李忠成、後半アディショナルタイムにはFWラファエル・シルバがゴールを陥れ、浦和は4-1の勝利を収めた。好調FW陣によるゴールラッシュ。R・シルバは開幕3戦連発、興梠は2戦連発、李はJ1初ゴールもACLでは2戦連発を記録しており、ポジション争いは激しさを増している。武藤も2戦連発を記録しているが、「前の選手の競争があるので、試合に出るためにはゴールを決めないと出れないという思いがある」と表情を引き締める。

「競争が今は良い方向に向いていると思う。心強い仲間だし、僕としてはライバルでもある。これからも点を取り続け、負けたくないという思いがあります」

 そして、自身がゴールを奪うには、周囲の助けが必要だと感じている。「僕は特別スピードや高さがあるわけではないし、一人でサッカーをするタイプではない。組み立てがあってこそのゴールだし、仲間との連動性を常に意識しています」。今後もチームメイトとの連係をさらに高め、ゴールラッシュを継続しようとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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