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“オリ10対決”千葉が2発完勝!!名古屋何もできずJ2初黒星

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千葉が名古屋を2-0で下した

[3.11 J2第3節 千葉2-0名古屋 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉がホームで名古屋グランパスに2-0で勝利した。千葉は開幕3戦を2勝1分。名古屋は今季初黒星で1勝1分1敗となった。

 千葉は前節からスタメン2人を変更。DFイ・ジュヨンとMF熊谷アンドリューを今季初先発で起用した。対する名古屋もスタメン2人を変更。DF大武峻とMF押谷祐樹を初先発させ、MF小林裕紀の欠場により、これまで3バックの一角だったMF宮原和也をボランチで起用した。

 3.11。東日本大震災から6年、試合前には黙とうが捧げられた。

 両チーム攻撃的な前半となった。千葉はMF町田也真人が攻撃のタクトを振るう。しかし前半6分のミドルシュートはわずかに枠左。同19分にはアーリークロスを入れると、FWラリベイの頭に合わせるが、GK楢崎正剛の好セーブに阻まれた。

 名古屋もカウンターからチャンスを伺う。前半9分にはFW永井龍が粘ってスルーパスを出すと、FW佐藤寿人が抜け出す。しかし利き足とは逆の右足でしか打てず、シュートが枠を捕らえることはなかった。

 前半はこのままスコアレスで折り返すと思われたが、前半44分、スコアが動く。千葉は左サイドでFKを獲得すると、MFホルヘ・サリーナスがゴール前にクロスを送る。これがDF西野貴治の頭にピタリ。千葉が1点リードで前半を折り返した。

 名古屋は後半開始から前半動きの悪かったMF杉森考起を下げてMFワシントンを投入。宮原を左WBに下げた。後半14分には寿人に代えてFW玉田圭司を投入。注目されたMF佐藤勇人との“ピッチ上での再会”は見送られた。千葉も後半11分に熊谷に代えてMF羽生直剛、同21分にFW船山貴之に代えてFW清武功暉をピッチに送り込んだ。

 後半もチャンスの数では千葉が上回る。後半22分にはカウンターから右サイドを清武が持ち上がると、逆サイドでフリーになっていたラリベイにボールが渡る。しかしワントラップから打った右足ボレーシュートは体を投げ出したDFに止められ、追加点にはならなかった。

 しかし千葉は守備陣が安定していた。外国籍選手を投入してリズムに変化を求める名古屋に対し、冷静に対応。終了間際の45分にはワシントンのクロスからMFフェリペ・ガルシアにヘディングシュートを打たれたが、シュートが枠に飛ぶことはなかった。

 逆に後半アディショナルタイム、カウンターを発動すると、町田のラストパスを清武が決めてダメを押す。清武は加入後初ゴール。千葉が名古屋との“オリジナル10対決”を制し、今季ホーム初勝利を挙げた。

(取材・文 児玉幸洋)
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