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ミラン選手の落書きや破壊行為にユベントスは大人の対応…補償を求めず

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試合終了間際のPK弾でミランは1-2で敗れた

 10日に行われたセリエA第28節ユベントスミラン戦(2-1)終了後、ミランの選手数名がユベントス・スタジアムの備品を破壊したり、落書きをしたと報告された。この件についてユベントスは被害届を提出しないことを決定したと、イタリア紙『レプッブリカ』が報じている。

 この試合では、30分にDFメフディ・ベナティアのゴールでユベントスが先制したが、前半終了間際にFWカルロス・バッカのゴールでミランが追いついた。その後1-1のまま拮抗した状態が続いたが、アディショナルタイムにFWパウロ・ディバラがPKを決めて、ユベントスが劇的な勝利を収めていた。

 そのため試合終了後も興奮状態は続いた。ミランのビンチェンツォ・モンテッラ監督が「泣き出した選手もいた」と証言するほどだ。中には収まらない怒りをモノにぶつける選手も現れ、通路に掲げられていたスクデットや優勝カップの模型などが破壊されたほか、ロッカールームの壁に落書きがされたとの報告もある。

 なお、このような不適切な行動をした中心人物は、ピッチ上で主審に過剰な抗議を行ったバッカや暴力的な発言をしたとされるGKジャンルイジ・ドンナルンマの2人ではないかと見られている。

 しかし、ユベントスはこの件について被害届を提出しないことを決定し、ミランに対しても補償を求めない意向だ。

 一方、ミランはコメントを発表しておらず、モンテッラが記者会見で謝罪をするにとどまっている。しかし、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』によれば、ユベントス以外のクラブでゲストチームのロッカールームにトロフィーなどを飾っている所はないとミランが主張しているとのことだ。

 いずれにせよ、ミランは主審の報告書を待つことになる。その報告書をもとに、スポーツ裁判所が今回の件について処分を下すことになる。


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