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[Blue Wave winter league 2017 中四国]新人戦徳島王者の徳島北が延長戦制して「S-1」昇格!

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徳島北高が来季のS-1昇格を決めた

 中四国の強豪チームが冬季にチーム強化と選手育成を目指す「Blue Wave winter league 2017 中四国」は12日、徳島県鳴門市の鳴門渦潮高グラウンドで来季のトップリーグ「S-1」昇格を懸けたプレーオフを行った。「S-2」Aパート1位の倉敷翠松高(岡山)と「S-2」Bパート1位の徳島北高(徳島)が激突。延長戦の末、徳島北が2-1で勝ち、来季のS-1昇格を決めた。

 徳島北はこの日、主将のCB中道央樹が立ち上がりに負傷交代するアクシデント。そして後半10分に先制されたが、28分にFW富士智樹のゴールで同点に追いつくと、1-1で突入した延長戦前半5分に注目レフティーMF小林竜來が決勝点を決めた。他校が警戒する2人の新2年生サイドアタッカーコンビのゴールで勝利。徳島北の佐藤城介監督は「プリンス入れ替え戦くらいから先制されてもバタバタせずに逆転ということがここ何試合か続いている。しぶとい試合ができている」と目を細めていた。

 今年は徳島県高校新人戦で初優勝。準決勝では「両方ワイドの選手は1年生なんですけど、勢い、突破力がある。新人戦ではそこからチャンスができていた」(佐藤監督)という小林、富士の活躍などによって昨年のプリンスリーグ四国2位の徳島市立高を3-0で破り、決勝でも伝統校の徳島商高に5-0で快勝している。そしてプリンスリーグ四国参入戦ではカマタマーレ讃岐U-18(香川)、今治東中等教育学校(愛媛)に競り勝って17年のプリンスリーグ四国参入も勝ち取った。

 身体能力に優れた選手が多い訳ではないというが、指揮官は「ボールを扱う技術はそこそこみんなあると思う」と分析。MF扶川怜央、MF濱田祐輔、MF池田匡志のトリオを中心にボールを動かし、鋭いサイド攻撃からゴールを連発する。4月にはプリンスリーグ四国が開幕。佐藤監督は「まだ試合の中での1対1が弱いし、何人かで数的優位作りながらの攻撃なので、判断スピードが上がるように詰めていきたいと思います」と課題を持って準備していくことを口にしていた。そしてプリンスリーグや冬の経験を活かして、今年は夏冬の全国出場に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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