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ジダン監督が選手時代を回想「自分のことだけ考えていたが…」

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選手時代を振り返ったジネディーヌ・ジダン監督

 レアル・マドリージネディーヌ・ジダン監督が選手時代の過去と指揮官になった現在について語っている。『FIFA』にコメントした内容をスペイン『マルカ』が伝えた。

「選手だったとき、私は監督になるつもりはないと常に言っていた。引退後、私は他のことをしようと思っていた」

 もともと引退後に監督になるつもりはなかったと明かしたジダン監督。しかし、やはりサッカーの現場からは離れられなかったようだ。「すぐに再び試合に関わりたいと思いはじめた。だから監督になるための準備をスタートした。今は本当に楽しく監督をやれているよ」と指導者に転身した現在について充実感を口にする。

「選手のときは、自分のパフォーマンスのことだけを考えてしまっていて、チームメイトについてはあまり気が回っていなかった。もちろん、なるべく気にするようにはしていたし、いつも良いアシストをするよう心がけてはいたけどね」

「監督になると、24人の選手、チーム全体を見なければならない。それだけじゃなく、試合の始まりから最後まで、すべての責任を取らなければならなくなる。しかも、試合中や試合前にやるべきことは、選手だったときと比べてずっと多い」

 選手時代は感性のおもむくままに天才的なプレーを見せていたジダン監督も、指揮官となった今はさまざまなことに注意を向けなければならないと難しさ語る。それでも、レアルを率いた1年目でいきなりUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)を制覇。選手と監督の両方でビッグイヤーを獲得した史上7人目の人物となるなど、ここまで大成功を収めていると言っていい。

「監督としてのデビューシーズンに欧州CLを制覇できたのは規格外なことだったと今では思うよ。だが、私たちは再び優勝しなければならない。それはリーグ戦においても同じだ」

 現在リーガ・エスパニョーラで首位を走るレアルは、欧州CLでもベスト8に勝ち残っている。「レアル・マドリーにいるということは、常に結果を求められるということでもある。ここに来て以来、ずっと周囲からの期待は高い。手にしたタイトルはすぐに忘れ去られてしまう。だから、常に自分たちの実力を証明しなければならないんだ」。白い巨人を率いる天才はここで立ち止まるつもりはない。


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