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[サニックス杯]FW福元2発!市立船橋が長崎総科大附との注目対決制す!

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市立船橋高長崎総合科学大附高に競り勝った

[3.16 サニックス杯予選リーグ第1節 市立船橋高 2-1 長崎総合科学大附高 グローバルアリーナ]

 16日、「サニックス杯国際ユースサッカー大会2017」(福岡)予選リーグで16年全国高校総体優勝の市立船橋高と九州新人大会優勝の長崎総合科学大附高が激突。予選リーグの注目カードは市立船橋が2-1で勝利した。

「現状は力ないですけど、よくなる要素しかないので楽しみは楽しみです」。朝岡隆蔵監督が期待感を口にする市立船橋が強豪対決を制した。

 先制点は前半5分。市立船橋はU-18日本代表の左SB杉山弾斗主将の右CK後の混戦からFW福元友哉が先制ゴール。長崎総科大附も豊富な運動量を活かして前から市立船橋にプレッシャーをかけていくものの、朝岡監督が「(今年のチームは)技術レベルが高いです」という市立船橋はそのプレッシャーをポジショニングの良いパスワークで外して前へとボールを進めていく。

 だが、一瞬でも気を緩ませれば、ボールを奪い取ってゴールをもぎ取る強さが長崎総科大附にはある。U-18日本代表の注目FW安藤瑞季がGKへプレスをかけてチャージしたボールがポストを直撃。冷や汗をかかされた市立船橋だったが27分、この日ボランチとしてプレーしたMF郡司篤也がPAへスルーパス。これを受けたMF西堂久俊と上手く入れ替わってマークを外した福元が左足でゴールを破った。

 長崎総科大附も安藤が怖さを示し続けていたほか、FW中村聖鷹やFW荒木駿太がドリブルで局面を破ろうとしてくる。DF田中純平主将が決定的なシュートを放つシーンもあった。市立船橋のCB橋本柊哉とCB余合壮太}の両DFや注目GK長谷川凌を中心とした堅い守りの前になかなか1点が奪えない状況が続いたものの、後半22分、安藤が中央からGKの位置を良く見た技ありループシュートを決めて1点差。それでも、ボールと試合をしっかりとコントロールしながら時間を進めた市立船橋が2-1で勝利した。

 市立船橋は新チーム発足後、走り込みとポジションの適正を見る部分に時間を費やしてきたという。ここからチームを作り上げていくことになるが、朝岡監督は「今までの蓄積を知っている子達だからどこかでそういうスイッチが入るだろうし、タフな戦いとかまだ隙があるし、特に守備のところはまだまだですけれど良くなると思いますね」。いずれもJリーグ開幕戦で先発デビューしたDF杉岡大暉(現湘南)やMF原輝綺(現新潟)、そしてG大阪入りしたMF高宇洋ら下級生時から主力を担ってきた選手達が卒業して新たなスタートを切った新生・市船。先輩たちが果たすことができなかった選手権制覇などを目指して力を磨く。

(取材・文 吉田太郎)

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