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緊急出場でデビュー戦迎えたG大阪GK田尻健、槙野らのプレッシャーにも動じず堂々プレー

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後半ATのPKでドローに持ち込まれたことについては「ただただ悔しい」と話したGK田尻健

[3.19 J1第4節 G大阪1-1浦和 吹田S]

 1点リードで迎えた後半28分、ガンバ大阪藤ヶ谷陽介の負傷によって、GK交代を余儀なくされた。この日、ベンチに入っていたのはトップチームでの出場がまだない下部組織出身の6年目GK田尻健だった。予期せぬ形でのトップチームデビューについて、「緊張するかなと思ったのですが、すんなりと入れた」と振り返った23歳GKだが、後半アディショナルタイムのPKによってドローに持ち込まれたことについては、「ただただ悔しい」と唇をかんだ。

 救世主の登場を思わせた。後半28分からゴールマウスを守ると、浦和の猛攻に耐え続ける。後半33分にはDFの裏に抜け出したMF阿部勇樹に1対1からシュートを打たれるが、落ち着いたセーブでシュートを跳ね返した。「1対1を止める前に、クロスボールを止めに行って、あそこで物怖じせずにキャッチできたことが、大丈夫やなと。それが1対1を止めたプレーにつながったのかなと思います」。

 田尻がピッチに入る際、DF槙野智章が近づいてきて、何やらコソコソ話しかけられた。そこにDF森脇良太も加わってプレッシャーをかけてきたという。ただそんな百戦錬磨の相手から受けたプレッシャーにも物怖じはしない。「(槙野からは)『俺、シュート打つぞ』って言われました。森脇選手も『コイツのシュートは超ブレるぞ』って、2人でプレッシャーをかけてきた」と笑いながら状況を振り返ると、「いい経験というか、ガンバにいないとできない経験」とポジティブに捕らえてプレーしていたことを明かした。

 ただ勝利目前で失った勝ち点2。それだけに最後の最後であったPKの場面は悔しさが募る。自身が与えたわけではなく、FWラファエル・シルバのPKもコースを突いたシュートで、GKにとってはノーチャンスと言ってもいい場面だったが、田尻は言い訳にしない。「もっとPKの反応のスピードとかを上げていって、あれを止めれるようにならないといけない」。一つひとつの質問にしっかりとした口調で話す好青年。「こういう選手もいるんだなということを示せるいい機会だった」とデビュー戦を振り返っていたが、この日の試合を観戦したサポーターの脳裏にはしっかりと存在が刻まれたはず。試合後の場内一周の際に送られた大拍手が何よりの答えだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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