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G大阪U-23、CB2枚が退場では…相模原が逃げ切り今季初勝利

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[3.20 J3第2節 G大23 0-1 相模原 吹田S]

 J3第2節のガンバ大阪U-23SC相模原の一戦が市立吹田スタジアムで行われ、相模原が1-0で勝利した。相模原は今季初勝利。G大阪U-23は連敗となった。

 前日、トップチームが浦和との激闘を行ったスタジアムで、次世代を担うG大阪の若武者たちがJ3決戦に臨んだ。高卒ルーキーのMF高宇洋(←市立船橋高)やMF高江麗央(←東福岡高)がスタメンに並び、ゴールマウスは16歳GK谷晃生が開幕戦に続いて守った。

 一方の相模原。MF菊岡拓朗やDF辻尾真二ら30歳を超えるベテランを揃えるスタメンの平均年齢は27.64歳。平均18.91歳のG大阪U-23イレブンと対峙した。指揮官は昨季途中より就任した安永聡太郎監督。宮本恒靖監督との40歳、同学年対決にも注目が集まった。

 先制したのは相模原だった。前半13分、右サイドからのスローインでチャンスを作ると、MF千明聖典のパスからDF保崎淳が右足を一閃。地を這うようなミドルシュートがゴール右隅を捕らえた。16歳GK谷も飛びついたものの、一歩及ばず。ゴールポストを手で叩いて悔しがった。

 先制を許したG大阪U-23は何とか反撃を試みようとするが、なかなかシュートまで持ち込めない。FW一美和成が個の力でゴールに迫る動きを見せるが、前半27分のミドルは大きく枠外。同32分にはゴール前で混戦を作るが押し込むことは出来なかった。

 さらに後半に入るとすぐにG大阪U-23に試練が襲う。DF野田裕喜がDF工藤祐生へのファウルでイエローカードを受ける。前半40分にも1枚貰っていた野田は、退場処分となってしまう。G大阪U-23はボランチのMF中原彰吾を最終ラインに下げて対応した。

 後半20分にG大阪U-23はゴール前でのFKのチャンス。しかしMF森勇人が蹴ったFKは右ポストを直撃してしまう。そして同21分にはDFペ・スヨンがハンド。この日がJリーグで初主審の田中玲匡主審(ヘルシンキでプレーするMF田中亜土夢の実兄)はこれを故意とみなし、同選手に2枚目のイエローカードを提示。G大阪U-23はCB2枚が退場処分になってしまった。

 9人になったG大阪U-23だが、相模原に攻め込まれることはほぼなく、逆に押し込む気持ちの強さを見せる。しかし後半35分の場面など、セットプレーから何度もクロスボールをゴール前に上げる場面が見られるが、守りを固める相模原の厚い守備に跳ね返されてしまった。試合はこのまま相模原が1点のリードを守り抜く形で終了した。

(取材・文 児玉幸洋)
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