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逆境を力に…長谷部離脱に川島「こういうときこそ結束力を高めて」

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34歳の誕生日を迎え、報道陣から花束を贈られたGK川島永嗣

 7年前のように逆境を力に変えることができるか。GK川島永嗣(メス)は、ともに日本代表を引っ張ってきたMF長谷部誠の離脱について「一番悔しいのは本人」と、その胸中を慮った。「彼に代わるリーダーはいない」。その存在の大きさが分かっているからこそ、「こういうときこそ結束力を高めていかなければいけない」と訴えた。

 10年南アフリカW杯直前、チームがどん底の状態の中で川島は正GKに、長谷部はキャプテンになった。逆境で団結し、そこから16強へと巻き返した当時の記憶が蘇ったのかもしれない。「彼もこの試合の重要性を感じているからこそ残念だと思うが、こういうときこそ一致団結することが力になる。団結力を持って、2試合に臨んでいくことが大事」と、残された代表選手たちに必要となる心構えを説いた。

 この日、34歳の誕生日を迎えた川島は練習後に報道陣から花束を渡され、「恥ずかしい」と照れ笑い。新しい1年に向け、「個人的には厳しい状況が続いているけど、いろんな厳しいことがサッカー人生にはある。それを形にできる年にしたい。自分を支えてくれる人たちのために結果を残したい」と抱負を述べた。

(取材・文 矢内由美子)

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