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中国資本へのミラン譲渡が破談の可能性…今週中に120億円届かなければ現体制維持か

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ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長

 ミランの売却問題について、買い手である中国資本のシノ・ヨーロッパ・スポーツ(SES)から今週中に新たな振り込みがなければ破談となる可能性があると、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が報じている。

 これまでミランの実権はベルルスコーニ一族が握ってきたが現在、新オーナーとなるSESへの株式の売却手続きが行われている。

 当初は譲渡が昨年12月に予定されていたが、中国国外への資金の持ち出す際に中国当局の許可が必要になるとの理由で手続きが間に合わず、SESが1億ユーロ(約120億円)を保証金として納めることで、3月初めまでに期限延長がされていた。

 しかしSESは設定された期限内に、買い取りに必要な残りの4億2000万ユーロ(約500億円)を支払うことができず、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長と再交渉の結果、このうちの1億ユーロを先に納めることで4月7日まで再び期限を延長することに決定していた。

 ところが約束の1億ユーロはいまだ振り込まれておらず、今週中に支払いが確認できなければ、SESへの売却自体が破談となる可能性が報じられている。

 中国国内では、中国企業によるヨーロッパのサッカークラブの買収は国外への企業や資金の流出の要因となっているとの見方もあり、SESは厳しい立場に立たされている。

 万が一破談となった場合については19日、ミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOが「これまで同様、ベルルスコーニがミランを率いていく」と、ベルルスコーニ体制の続行を示唆している。


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