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イスコ、“禁断の移籍”の可能性を除外せず?レアルとバルサの思惑とは

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バルセロナ移籍が噂されるMFイスコ(左)

 レアル・マドリーMFイスコは、“禁断の移籍”を実現させる可能性を捨てていないようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

 はじめにバルセロナのイスコへの関心報道が出たのは、昨年の11月だった。それはイスコが2018年6月30日までとするレアルとの契約延長に動いていないことに起因していた。そして先日には、スペイン全国紙の『エル・パイス』記者ディエゴ・トーレスが、イスコの契約満了時にバルセロナが報奨金として2000万ユーロを準備して24歳MF獲得を狙うと明かしていた。

■周囲の喧騒を抑えたいバルセロナ

『ムンド・デポルティボ』によると、先の報道はバルセロナで快く受け取られなかったという。イスコに関心を寄せるバルセロナだが、合意に至るためには周囲の喧騒をできるだけ抑えなければいけないと理解している。イスコの移籍報道が過熱すれば、レアルが何らかの手段を講じてバルセロナ移籍を阻止する可能性があるからだ。

 レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は、“メディア戦略”で反撃に出るかもしれない。イスコが契約延長しない理由をメディアに書かせ、ファンの憶測をあおり、選手に移籍をさせづらい雰囲気をつくる。一方でレアルの選手のなかには、定位置を与えられずにいるイスコの移籍を理解している者もいるようだ。

■すべての選択肢を視野に

 イスコ側も、今回の報道に不快感を示しているとされる。最も大事な試合が残されるシーズン終盤でジネディーヌ・ジダン監督の起用法を見極めることが第一で、移籍話は二の次だと考えているためである。

 だがイスコは常に先発出場することを求めている。だからバルセロナへ移籍する可能性を除外できないのだ。ただ、イスコの代理人は2018年夏まで待ってフリーで移籍することは困難と見ており、一度契約延長を行うか次の夏にクラブを去ることを検討しているとされている。

 レアルと同レベルの移籍先を探すのは、容易ではない。バルセロナのほか、ユベントス、マンチェスター・シティからの興味も伝えられている。だがバルセロナはバルセロナだ。イスコは幼い頃バルセロナファンだったとも言われている。何が起きても不思議ではない状況だ。


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