beacon

[東京都1部L]「いい感覚を持っている」元日本代表MFの指揮官も注目のFW、成立学園・佐久間

このエントリーをはてなブックマークに追加

成立学園高の10番FW佐久間駿希

[3.24 東京都1部L第4節 成立学園高 1-0 帝京高 成立学園鷲宮G]

 昨年は選手権予選決勝も、全国出場を懸けた総体予選準決勝もいずれも無得点で敗退。東京の強豪・成立学園高では特に相手ゴール前で力を発揮する選手の台頭が期待されている。

 その中で元日本代表MFの宮内聡監督が注目する存在が10番のFW佐久間駿希(新3年)だ。指揮官は「10番の佐久間はいい感覚を持っている。とっても気が利いている。ボランチもできるんで両方やらせているんですけれども、ファーストタッチで相手の逆を取ったり、取るところでちゃんと結果を出せる」。佐久間は開幕から3試合で4得点。新たなエースストライカーとして結果を残している。

 この日は無得点。相手のマークが厳しく、相手のDFとボランチの間でボールを受けてターンしたり、スルーパスを繰り出す良さも十分には発揮できなかった。それでもタイミング良くDFを外す動きを見せていた佐久間はスペースへのドリブルや抜け出し、相手の意表を突く1タッチのラストパスなどで決定機を演出。存在感を示していた。

「理想はトッティみたいなパスを出せて自分でも決めることのできる選手。全試合決めれるように自分は頑張る」と佐久間。DFを背負うパワーなどまだまだ課題を感じているだけに、トレーニングで強化して、チームと個人のゴール量産に繋げるつもりだ。

「去年も惜しいところで負けているんで、今年こそはどの大会でも優勝できるようにしていきたい。一つ一つの試合を大事にしてみんなでやっていきたい。個人的には点いっぱい取ってみんなから頼られる選手になっていきたい」。昨年、1点に泣き続けた成立学園にゴールをもたらす新エース候補。もう、決定力不足とは言わせない。

(取材・文 吉田太郎)

TOP