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堅守・東京Vが破竹の4連勝! アラン4戦連発弾で “大木スタイル”岐阜を撃破

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FWアラン・ピニェイロが4試合連続ゴールで4連勝を導いた

[3.25 J2第5節 東京V 1-0 岐阜 味スタ]

 東京ヴェルディがホームでFC岐阜に1-0で勝利した。これで無失点による4連勝を達成。今季わずか1失点と、堅守を武器にシーズン序盤の台風の目となっている。

 3連勝中の東京Vは前節と同じスタメン。連勝した3試合で1ゴールずつ挙げているFWアラン・ピニェイロを2シャドーの一角に据えた3-4-2-1で臨んだ。一方、開幕4試合勝ちなし(2分2敗)の岐阜は前節から先発2人を変更。フォーメーションは開幕からの4-1-2-3を踏襲し、3トップのFW田中パウロ淳一とFW風間宏矢に代えてFW山田晃平、そして岐阜移籍後の東京V戦5試合6ゴールの“ヴェルディ・キラー”FW難波宏明を起用した。

 試合は、GKも含めてショートパスをつなぐ岐阜に対し、東京Vが高い位置からのプレスでカウンターに持ち込もうとする展開。先に狙いがハマったのは東京Vだった。前半2分、FWドウグラス・ヴィエイラが相手のバックパスを奪い、PA内右にドリブルで進入。しかし、右足のシュートはGKビクトルに阻まれた。

 ボールを支配しながら攻めあぐねていた岐阜も、前半7分にようやくチャンスが生まれる。左ウイングのFW古橋亨梧が深い位置で仕掛け、マイナス方向にパス。PA手前中央で受けたMFシシーニョがうまいトラップから左足を振り抜くが、シュートはGK柴崎貴広の正面を突いた。

 東京Vを押し込み続ける岐阜。前半29分には高い位置からプレスをかけ、MF内田達也のバックパスが流れたところに難波がいち早く反応する。PA内左に進入し、飛び出したGK柴崎をチップキックでかわすも、カバーに戻ったDF永田充にスライディングで阻止された。

 岐阜は前半33分にも決定機を迎える。左サイドの古橋が低く速いクロスを送り、MF永島悠史が右足で合わせると、GK柴崎に弾かれたボールに反応した難波が無人のゴールにヘディングシュート。だが、左ウイングバックの位置から絞っていたMF安在和樹がゴールライン上でスーパークリアを見せ、得点を許さなかった。

 ピンチをしのいだ東京Vだが、前半37分にアクシデント。ドリブルするDF大本祐槻を追走したMF井上潮音が足を痛めてピッチ外に出ると、そのまま同39分にMF橋本英郎との交代を余儀なくされた。同45分、MF高木大輔の右サイドからのロングスローの流れからPA内中央のFW高木善朗が右足のバイシクルに持ち込むが、GKビクトルが好セーブ。両チームとも譲らず、前半はスコアレスで終了した。

 後半に入り、先にチャンスをつかんだのは岐阜。後半3分、パスワーク主体の攻撃の中で個の仕掛けが光っていた古橋が、左サイドからカットインし、PA手前中央から腰をひねりながら右足を振り抜く。ゴール左に鋭いシュートが飛んだが、GK柴崎に弾き出された。さらに、これで得た左CKから永島のクロスにゴール前の古橋がヘッドで合わせる。しかし、相手DFに当たって枠を外れた。

 後半19分にはホームの東京Vも反撃。左サイドの安在が鋭い寄せでボールを奪うと、そのままドリブルで中央へ持ち運ぶ。PA手前中央から左足でシュートに持ち込むが、わずかに左ポストの脇を通過した。

 それでも東京Vは後半23分に先制する。内田が左のスペースに流れたアランにスルーパスを通し、受けたアランがドリブルでPA手前左へ。対応したDF青木翼がアランの突破を警戒して距離を詰めるのを躊躇したこともあり、アランは狙い澄ました右足のシュートをゴール右隅に沈めた。アランはこれで4試合連続となる今季4点目。攻め込まれていた東京Vが好調FWの一撃でリードを奪った。

 ポゼッションで圧倒しながら、今季4試合1失点の東京Vの堅守を崩し切れない岐阜。後半37分には青木が相手DFからボールを奪い、PA内左へパスを出すと、古橋が左足で強烈なシュートを打つが、ゴール右にそれた。同39分には左サイドでロングパスを受けた古橋がPA左外から速いクロスを供給。ゴール前に飛び込んだ難波が右足で合わせるも、ジャストミートできずにゴール右へ外してしまった。

 このままスコアは動くことなく、1点を守り切った東京Vが4連勝を達成。岐阜は大木武監督が志向するパスサッカーを最後まで貫いたが、3連敗を喫し、開幕からの未勝利は「5」に伸びた。


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