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[UAチャレンジカップ]県を代表する存在、全国で勝ち続けること目指す強豪対決!明秀日立が創造学園を1-0撃破!!

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後半18分、明秀日立高はFW二瓶優大が決勝ゴール

[3.27 UAチャレンジカップ 創造学園高 0-1 明秀日立高 いわきFCフィールド]

 27日、高校、クラブユースの7チームが総当りのリーグ戦で優勝を争う「アンダーアーマーチャレンジカップ 2017 SPRING」で16年度全国高校選手権16強の創造学園高(長野)と15年度夏冬全国出場の明秀日立高(茨城)が激突。強豪校対決は1-0で明秀日立が勝った。

「茨城と言えば……、というところを変えられるように。安定して勝つことを目指したい」。明秀日立の萬場努監督はそう決意を口にしていた。15年に茨城2冠を達成したチームは昨年、新人戦と選手権予選で準優勝。「(選手権出場後の準備の段階で)足元をしっかり踏み固められなかった」昨年の反省から今年は選手層向上などに取り組みながらシーズンをスタートさせている。

 この日は主力数人を欠く陣容だったものの、「パワフルさは欠けると思うんですけれども、元々大事にしていたテクニカルな部分は去年よりは増して出せるかなと思います」と指揮官が語る明秀日立が先に決定機を迎える。前半5分、右サイドからのスルーパスで抜け出したFW及川央泰(新2年)がGKと1対1に。このシュートを決めることはできなかったが、明秀日立は左MF岩谷拓汰(新3年)の攻め上がりやMF川上璃久(新2年)、MF遠藤章太(新3年)のアイディアあるパスなどで創造学園にプレッシャーをかけた。

 だが、「ビルドアップと対人の強さでは負けないように、全国でも全然やれるようになりたい」と誓う1年時からの主軸CB森昂大(新3年)中心にコンタクトプレーの多くで上回っていた印象の創造学園は、10番MF塩原悠大(新3年)やキレのある動き光るMF永原史将(新2年)を軸とした攻撃で攻め返す。

 創造学園の勝沢勝監督は「自分たちで解決したり、考える要素を与えないといけない」と新チームに色々なシステムを経験させ、彼らが試合の中で相手の変化などに対して主体的に解決したり、意見し合う力が身につくことを期待している。「全国で勝ち上がっていくことがキーワード。もう一段回が必要」という指揮官の下、全国16強の昨年からレベルアップを目指すチームはこの日も2試合続けて3バックと4バックを併用。森が「今年はリーグ戦、インハイ、選手権取って、全国出たら勝ち進んでいけるように」という目標を達成するための強化を行いながら、強豪対決勝利を目指した。

 互いにロングシュートで相手ゴールを脅かすなど攻め合う中、創造学園のミスにつけ込む形で明秀日立がチャンスの数を増やす。7分に岩谷が放った左足FKはポストを叩き、直後にはMF小川優斗(新2年)の右足ミドルがゴールを襲う。そして、DF深見凛(新3年)やMF{成島茉宏}}(新2年)、GK木村謙一(新2年)の好守に支えられながら攻める明秀日立は18分、川上が左サイドへボールを預けると、MF津村夢人(新2年)のアーリークロスをFW二瓶優大(新2年)が頭でゴールへ押し込んだ。

 創造学園もCBから中盤へ上がった吉野佑太朗(新3年)がチャンスメークするなど反撃すると、試合終盤にはFW遠藤直人(新3年)のスルーパスでMF丸山翔(新2年)が抜け出す。だが明秀日立は再三好守を見せていた深見がブロック。このまま1点差を守った明秀日立が、全国上位を目指す強豪対決を1-0で制した。

 年々台頭してきている明秀日立は茨城県北部や福島県の好選手たちが加入。その選手たちの目標は茨城で常勝と呼ばれる存在になること、そして全国で勝つチームになることだ。川上は「練習でやっているフィジカル面や運動量で相手チームに差をつけたい。(今年のチームは)ボールを持てるし、攻撃力も結構あると思うので出していきたい。目標は全国獲ることです」ときっぱり。2年前の全国を知る選手たちは卒業したものの、野心持つ新たな選手たちが今年、茨城で勝ち続け、全国で目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SPRING

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