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[MOM2077]明秀日立MF川上璃久(新2年)_悔しさエネルギーに飛躍のMF「一個上のチームで主役、中心に」

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明秀日立高MF川上璃久

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.27 UAチャレンジカップ 創造学園高 0-1 明秀日立高 いわきFCフィールド]

 悔しさをエネルギーに変えて飛躍を果たしている。創造学園高との強豪対決を制した明秀日立高の中で特に光ったのが、トップ下のMF川上璃久(新2年)だった。アイディアのある浮き球のパスなども交えながら正確な配球。また、巧みな身のこなしで余裕を持ってボールキープするなどセンスある動きで攻撃を牽引していた。

 後半18分の決勝点のシーンではテンポよく左サイドへボールを預けて起点に。チームの中心的存在として勝利に貢献した川上だが、「前半途中からチームメートの先輩にドリブルで仕掛けろとかボールを持てと言われて意識しました。落ち着いてボール持つところは良かったですけど、(雨の影響で)下も滑るのでそこで失う回数も多かったと思います」と反省の弁も口にしていた。

 自分の特長について、「キックの精度とかボール持てるところ、あと運動量も自信があります」と語る川上。昨年に経験した悔しい思いが自身を成長させた。明秀日立の萬場努監督が指揮を執った国体茨城県選抜候補に名を連ねていた川上だが、本大会は自身の予想に反してメンバー落ち。「悔しくて。守備が全然ダメで監督からも言われていて、国体でも守備甘くてそれで外れたと思う。ダメなところから改善してきた」というMFは萬場監督も「あの時悔しい思いをしたのは良かったと思う」と認めるほど伸びてきている。

 チームから求められている部分をしっかりと実行し、その上で特長を発揮している川上は、「まだ自分2年生なんですけど、一個上のチームで主役と言うか、中心になって全国で優勝したいです」と宣言。昨年、全国舞台に立つことができなかったことを力に進化を遂げたMFが今年、チームに全国での勝利をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SPRING

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